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    沖縄の崖・家の中で造られる家・能登の雪

    火曜、と書き始めてもう木曜くらいな気がする水曜の朝。

    火曜のこと、木曜は朝から軽井沢の現場なのでバイトのKさんをどうしようか、という話になりお留守番しながらできるタスクを積み上げる。このくらいあれば半日は持つかなー、といったところで沖縄の建築事務所から電話。現在進行中(工事契約目前)の案件で、敷地が急傾斜に隣接していて地盤とか大丈夫だっけ?みたいな話。色々と解像度を上げていくと、いわゆる安息角に対して建物のほんの一部がはみ出しているらしい。とはいえその程度、万が一崖が崩落したとしても建物が落ちたりするようなこともないでしょ、と言いつつそんな判断は第三者に伝わらないので色々と詳細を詰める。こういったリスクを含む場合、それに対してどう判断し、どういう対策を取ったのか取らなかったのか、きちんと残しておくのが大事。建主が10年後、20年後にこの家を売却する可能性もあるし、そのときに我々の全く知らない誰かに改修の相談をする可能性は大いにある。その第三者である設計者が見たときに「(賛否はさておき)なるほどね」という状況にはしておきたい。最悪の場合、時を遡って訴訟になる可能性はあるし、その時我々はことの詳細までは覚えていないだろうと思うからだ。いわば未来の自分たちへの置き手紙。

    とかなんとかやってたらあっという間に夕方で慌ててボーイのお迎えに。この日はかなりギリギリ。

    先日のレビューで、助手の先生が参加した非常勤の先生方に手土産(チョコレート)を用意していて、日々ボーイや妻が食べていたんだけど、それがついに無くなって、そしたらボーイがそこに着彩して家を作り始めた。すばらしい(親ばか)。

    ちゃんと人も作っているあたりポイントが高い。そのスケール感もなかなか良い線行っている。

    そういえば火曜の日中に奥能登案件の基礎配筋検査を打診されていたのだが、あちらは大寒波の予報なのでずれ込むんじゃない?なんて言ってたら「やってますよー!」と写真が送られてきていて「これはまさかスケジュール通りとなるのか?」となっていたのだが、今朝、実家の母より送られてきた写真でスケジュール延期を確信。

    このモノトーンな景色がまさに北陸だよね。

    書き手

    田畠隆志

    田畠隆志

    神奈川県横浜市/48歳

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