世界のどこにもいないはず
SNSで目にした知らない方の投稿を、勝手...
風早草子
カザハヤソウシ
2025年6月9日
この日記に新たに参加して来られる皆さん、色々な地域の人が増えてきたけど、なぜか微妙に縁があるところが多くて興味深い。秋田のツツイさんが写真を上げられていたお濠を通る遊歩道は、3月に出張で初めてまともに秋田という街に行った時、ランニング中に見た景色だ。ソフィさんが向かっている岐阜も今年1月、初めて行って岐阜城からの眺めに感動したばかりだし。あ、そういえばウィーン空港は昔、スエーデンにロケに行った時、帰りの乗り換えで使った。空港はあまり記憶にないけど、一泊して帰りの便が夕方発だったので、出不精なカメラマンをホテルに残して、一人で適当に地下鉄に乗って街を散策した記憶がある。島縞さんの五島も印象強い思い出の地だし、色々面白い。
そんなみなさんの日記を読みながら今週も休日出勤。本番前、ついに実装にこぎつけた制作システム新バージョンのテストだ。クラウド上に構築されている我々のシステムは、全国の担当者がそれぞれのIDでログインし、本番では同じ日に並行して作業を行う。もちろんそれを想定してシステムは作られているのだけど、これまで同時に何人もがログインして動かしたことがない。本番直前には、説明会を兼ねて、全国の担当者に一斉にログインさせて作業するテストもするつもりだけど、それまでに負荷テストを全くしないのは、怖いし、危険だ。そこで今回はプレテストとして協力者を募った。結果、鹿児島、山口、さいたま、茨城、秋田からテストに参加してもらえることになっている。本部メンバーも合わせると20人近く。今のご時世にこれだけの人数に休日勤務させる責任は重い。でも今回のバージョンアップ、全国担当者の予想の斜め上をいく出来になっている自信があるので、お披露目した反応も楽しみではある。
午前中に職場に出て慎重に準備して午後からテストスタート。本当はこの手のテストは、あまり順調に進まず、予期せぬトラブルで課題が見つかる方が良かったりするのだけど、今日はとても順調に完了した。そして今回のバージョンアップの目玉であるAPI連携には、皆さんから感嘆の声をもらった。これは素直に嬉しい。
我々としても今回、そこまでは開発を進めないつもりだった。去年の秋、一応全国で業務は成功しているので、全国から寄せられた改善要望に応えれば良かろう、と考えていた。でも3月に秋田に行った時に現地のプロデューサーやディレクターの話をじっくり聞く時間を設けたところ、「恥ずかしながら、実は秋田はかなり苦労しました・・・」と去年秋の業務の状況を聞かされた。実施報告書にはそこまで書いてなかったのだが、やはり現地に行って対面で聞くと色々出てくるものなのである。秋田で起きたような苦労を根本的に回避するには、2つのシステムをAPI連携させるしかない。最初からそれはターゲットに入っていたのだけど、技術的なハードルがそれなりに高く、またそれがなければ業務ができない、ということでもなかったので、実装に向けたゴーサインを出すのを躊躇していた。でも秋田の話を聞いて、その実施を決断したわけだ。
3月からスタートして間に合うのか?という懸念はあったが、何とかこの時期に形にすることができた。できた、というとまるで私がやったみたいに聞こえるが、やったのは開発チームとベンダーの人たちで、私はコードの1行も書いていないので、あまり偉そうに言ってはいけない。まあでも今日のテストで当の秋田の担当者が「これなら大丈夫です!」と喜んでくれたので、それはとても良かった。思えば秋田出張は、前日にはやぶさとこまちの連結が切れるトラブルで急遽飛行機のチケットを取るなど、バタバタの中、かろうじて行った。そもそも行かなくても支障はないのでは?とか、そこまで無理して行かなくても?という外野の声も聞こえていたことは知っているのだが、結果的にとても大きなターニングポイントになったので、行って良かった。そう、メールやチャット、リモートで大抵のことは片付く時代なのだけど、現地まで行って対面で話す意義はきっとある。
神奈川県葉山町/57歳