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かきぬまめがね＠東京
カキヌマメガネアットトーキョー
2025年6月9日
ひたすら無心で書き進める、写経
昨日生まれてはじめて写経を体験した。
親子ともどもお世話になっている先生のワークショップで「うまく書く」というより「写経で得られる精神的な部分」に重きを置いた内容だった。
とにかく集中して文字を書き進める。意味がわかるようでわからない漢字の羅列と筆先にだけ意識を向ける。静かな空間の中書き進めていくとずっと遠いところで鳴く鳥の声まで聞こえてきた。
本当は無心になるのが一番だと思うけれど「無」になるって一番難しくて、頭の中にはいろんな思いがぐるぐる回っている。でもそんな湧き上がる思いと対峙する感覚は悪くない。
何かに近いなと思ったけれど、サウナに近いデトックス効果みたいなものすら感じた。
私が生まれるよりずっとずっと昔から、数えきれないほど多くの人がこの文字の羅列を書き続けてきたんだろう。私は今この世界で何回目の般若心経を書き上げたのだろう。どれだけの人がここに願いを込めてきたのだろう。意識が遠いところへ飛んでいく。
良い時間を過ごすことができた。
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書き手
かきぬまあやの
東京都目黒区／37歳
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