「平和や平等を叫ぶ人間が完璧でなくてはいけない、なんてそれこそ平和や平等に反する、と私は思う。」柚木麻子
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶと...
エフェメラ!
エフェメラ!
2025年8月24日
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。
「多摩地区のライジングスター」
Sさん
月初にはじめて神保町の東京古書会館を訪れて以来、再び、古本熱が高まっている。この金曜日・土曜日はそれぞれ、2度目になる東京古書会館と、高円寺にある西部古書会館で古本を眺めた。
前者では、かつて存在した古本にまつわる雑誌『彷書月刊』「植草甚一の時間」特集(2001年8月号)と、須賀敦子のデビュー作『ミラノ 霧の風景』の単行本を、後者では坪内祐三『昭和にサヨウナラ』など4冊見つけた。
冒頭で「再び」と書いたのは、古本に入れ込んだ時期が明確にあるからで、それは昨年、2024年の1月から6月のこと。この期間は毎度、買った(古)本を記録していた(その記録を一旦冊子にまとめようと思い、紙にしたのが6月末。それを機に、なんだかほとぼりが落ち着いてしまったけれど)。その熱が最高潮を迎えた6月には古本屋に行くためだけに大阪に行ったほどだった。
もちろん、その後も古本屋には行くけれど、今回の「古本熱」がちょっと違っているのは、行き先に古本屋だけでなく「古本市」が加わっていること。西部は高円寺で暮らしていたときにたまに行っていたし、この半年ほどは神保町という街そのものに馴染みが出てきた(といっても、ある居酒屋に通っているというだけだけど)。だから、東京古書会館も身近に感じられつつある。ちなみに東京には東京・西部・南部と3つの古書会館があって、五反田にある南部は未踏の地。ここは坪内祐三の日記に頻出の場所なので、近々、必ず覗きたい。
さて、「多摩地区のライジングスター」とはアルバイト先の書店の店長Sさんが僕のことを評したひと言。なぜいじられているかと言えば、今発売中の雑誌『散歩の達人』(「立川 国立 国分寺」特集)に僕が載っているから(なんと2ページにもわたって)。もちろん写真も載っていて、たびたび訪ねてきた国分寺の古本屋『早春書店』で撮影させてもらった。(023)
エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶと...
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶと...
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶと...