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    エフェメラ!

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    「世界を貸切にする」友人の娘 Rちゃん

    アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。

     

     


     

    「世界を貸切にする」
    友人の娘 Rちゃん

     


     

     

    お盆休み、久しぶりに中学の友人と会った。同じ中学ではあるが、ずっとクラスが一緒だったわけでもない。親友っていうのともちょっと違う。親友って言葉はなんか好きじゃないんだよな。そういうんじゃなくって、何となく気が合うというのか、所謂、よくあるような女性的な面倒くささがない人たちだから続けてこれた良い関係とでもいうべきか。(女性的とくくるべきではないな。男性だってめっぽう面倒なやつはいる。)男性でも女性でも、あっけらかんとした人とのほうが楽に付き合える気がする。あくまでわたしの場合だが。ちなみに、どうでもいいかと思うが、好きなひと(恋愛対象)には思いっきり面倒になってしまう、それがわたし。
    話がそれてしまった。その散文関係にある友人たちと、年末のプチ旅行計画をしていたときに友人の娘・Rちゃんが発した言葉が今日のエフェメラ。みんなで部屋を貸し切ってワイワイしたいよね〜と言っていたら、飛び出した言葉である。「世界を貸切にする」ってなんて情緒的なんだろう。今のわたしにはとても出ないよな。どうかこのまま、どうかこのまま、そのやわらかくきれいな言葉の世界を広げていってほしいものだ。(026)

     

     

    エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。

    書き手

    ほしばあさみ

    ほしばあさみ

    東京都国立市/42歳

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