「山内タバコ禁止」高幡山明王院金剛寺(高幡不動尊)
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶと...
エフェメラ!
エフェメラ!
2025年8月27日
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。
「12月7日-天才少年と名高い内野敢太が生まれる。」
Wikipedia「2007年」のページ
ゼロ年代のカルチャーを振り返る連載仕事に取り組んでいることもあって、ぼちぼちこの期間の年表を振り返っている。学生のころから歴史は好きだけれど、現代史はカリキュラム上薄くなりがちなぶん、新鮮な気持ちで年表を眺めることができる。
昨日もこの連載取材の前日だったこともあり、なんとなしにWikipediaの年表を眺めていた。「2007年」のページで出会ったのが「12月7日-天才少年と名高い内野敢太が生まれる。」という謎の一文。さすがWikipedia。一応「内野敢太」をGoogleで調べてみるがよくわからない(少なくとも、2007年生まれ、つまり今年18歳になるような人物には当たらなかった。というか、「少年」というとせいぜい中学生くらいまでのことだから、この一文が書き足されたのは少なくとも3年以上前のことになるだろう。その間、消されずに残っていることに驚く)。100年後の人間は、「内野敢太」のことをどう思うだろう。永遠にWikipediaに残り続けてほしい。(027)
エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。