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    エフェメラ!

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    「豆腐にダンスさせる、麻婆豆腐。」POPEYE連載:定番料理のニューディール。Vol.17

    アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。

     

     


     

    「豆腐にダンスさせる、麻婆豆腐。」POPEYE連載:定番料理のニューディール。Vol.17

     


     

     

    日曜日。出かけたら疲れるというその理由一点のみで、国立から出ずに楽しむことに決めた。朝と昼の間くらいの時間にチョリソーとバジルのホットサンドを食べて、ごろり。最近はじめた人形づくりをチクチク縫って進める。夕方ごろ「黄色い鳥器店」へ。ここも国立。(国立には良いお店がたくさんある!)お目当ては、ガラス作家・八木麻子さんとPLAY! PARKのキュレーターであり、作家活動も行っている小栗里奈さんのコラボワークショップ「ガラスのかけらをこんぽうする」に参加すること。八木さんが作ったガラスを小栗さんに教えてもらいながら「こんぽう」していく。ビニールの間にガラスを挟み込み、周りをビニール糸で縫っていくというシンプルな作業なのだが、どの色、どの形のガラスのかけらにするのか、どの糸を合わせるのかなど、選ぶ時間が楽しかった。

     

     

    できた物を迎が働いている増田書店まで見せに行って、書店のみんなと少しおしゃべり。用がなくても行っていいのが街に開かれた新刊書店だよな、と毎度のことながら思い、柚木麻子の『BUTTER』を買ってご機嫌で帰宅。

    今日の夜ご飯は麻婆豆腐焼きそば。担当は迎。というか、料理はだいたい迎。(わたしだってたまにはするんだよ、と一応付け加えておきたい笑)レシピはもちろん、雑誌POPEYEで迎が担当している連載ページ「定番料理のニューディール」麻婆豆腐回から。ありがたいことに、この連載が始まってから定期的に原川さんレシピの料理が食べられる。3ヶ月毎に長崎・雲仙にある原川さんのすてきなお店『BEARD』に取材に行くという最高なリズムができているのだ。取材後には、原川さんに教わった料理を家で再現できるか〈実際に作ってみる〉という流れになっているので、わたしもそれを食べられるというわけ。ラッキー! こうなってくるとなんとしても本物の原川さんの味を楽しみたくなるもので(迎のが偽物と言っているつもりはない笑)、いつの日か雲仙に食べに行きたいなぁと思っている。(033)

     

     

     

    エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。

    書き手

    ほしばあさみ

    ほしばあさみ

    東京都国立市/42歳

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