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    エフェメラ!

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    エフェメラ!

    今回のランキングでは、ベルギー・アントワープのボルゲルハウトが第2位、ブラジル・サンパウロのバラ・フンダが第3位、イギリス・ロンドンのキャンバーウェルが第4位に選ばれている。Time Out 「世界で最もクールな街」

    アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。

     

     


     

    今回のランキングでは、ベルギー・アントワープのボルゲルハウトが第2位、ブラジル・サンパウロのバラ・フンダが第3位、イギリス・ロンドンのキャンバーウェルが第4位に選ばれている。
    Time Out 「世界で最もクールな街」

     


     

     

    ロンドン生まれのシティガイド「Time Out」が毎年発表しているという「世界で最もクールな街」ランキング。3位のサンパウロ、2位のアントワープをおさえた今年の1位は、なんと東京・神保町だ。

    歴史ある古書店街であり学生街で、喫茶にカレーと食も充実していて、近年ではバーカルチャーも盛り上がっているから、『「世界で最もクールな街」という枠を超え、「世界で最も活気にあふれた街」として頭角を現した』と評されている。

    これを読んで、「外国人観光客が古書を楽しめるのかしら?」と疑問が浮かんで、すぐに、ああと思い出したのは、10年ほど前にモスクワに行ったときのこと。古本屋にこそ行かなかったけれど、新刊書店はいくつか巡った(プーシキンの詩集なんかを買った)。単に本屋を覗きたいということもあったけれど、それだけではなくて、気分としては美術館で過ごすことに近かったり、あるいは本屋のまわりならわりかし治安がいいだろうなどと勝手に思ったりしてのこと。

    そういう意味で「クール」であるのはいいけれど、「活気にあふれた」といわれるとちょっと尻込みもする。少なくとも外国人観光客としては。(054)

     

     

    エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。

    書き手

    迎亮太

    迎亮太

    東京都国立市/32歳

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