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    エフェメラ!

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    「本日リニューアルオープン!」BOOK OFF SUPER BAZAAR 川崎モアーズ店

    アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。

     

     


     

    「本日リニューアルオープン!」
    BOOK OFF SUPER BAZAAR 川崎モアーズ店

     


     

     

    10月4日(土)、川崎へ。この地で長らくお好み焼き屋を営んできた祖母が店を畳むというので、家族はもちろん、福岡の親戚なんかも集まる一大イベントが開催された。

    わざわざ川崎までやってきたので、古本屋のひとつふたつくらい覗いておきたい。調べてみると、ブックオフくらいしかない。いや、ぜんぜんいいんだけど……最近はブックオフとソリが合わなくなってきた。立川の大型店でも、最近閉店してしまった国立店でも、川崎に着く前に立ち寄った蒲田のブックオフでも、これという本に出会えていない。半年くらい前までは、行けばなにか見つかる場所だったのに。

    とはいえ、ブックオフしかないので覗いてみると、川崎店はなんとこの日がリニューアルオープン日。これは……! と思ったら、店の奥の奥で、1冊見つけました。橋本治と中野翠の対談集『ふたりの平成』(ちくま文庫)400円。ここふた月ほど橋本治を読んでるけれど、こんな本があるとは知らなかった。

    それにしても、立川店級の大規模店で、1冊しか手にできないとは……。やはり古本市、特に今月末に控える神保町の古本まつりには必ず足を運ぼう。(059)

     

     

    エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。

    書き手

    迎亮太

    迎亮太

    東京都国立市/32歳

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