「Freedom」自由学園明日館
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶと...

エフェメラ!
エフェメラ!
2025年10月25日
アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。
「ダサいと思ってるから、こういうのんせんよなー」
Tさん
しばらくぶりの日記。先週・今週とわたしも迎もぱつぱつ過ぎて、ドタバタと日々が過ぎてしまってた。日記を書く余裕もないのかよ、と思ったら自分が情けないが、書くことへのハードルがまだちょっと高いんだな、と実感。
かきぬまさんが「死なれちゃったあとで」のこと書いてくれて、うれしい。同じ本を手にとることとか、同じ映画を観たいと思うことって、わたしにとってはめっちゃ大事。急にぐーんと距離が縮まる気がする。(わたしはちょろい人間です笑)
そうそう、同じ本を手にとるといえば、これ、「MISSION ROMANTIC」。本とマッチングサービスの掛け合わせだそうだ。会社のひとと話してるときに、こういうのあるらしいよ、と教えてもらった。すぐに心のなかに浮かんだのは、「なんかやだ。ちょっとダサいし。本のことバカにされてる気がする…」って気持ち。それを見透かされたかのように言われたのが、今日のエフェメラ。
それで気づいたんだけど、わたしって「ダサいかどうか」で物事を判断してしまうことがすごく多い。デザイン的にダサいかどうかだけでなく、姿勢や態度として「それってダサいかも」と感じることが多々ある。でも、そんなふうに考えることで、人生の大切なことやチャンス、ひいては楽しさまで逃している気もする。そもそも「ダサいかどうか」で判断すること自体が、もうすでにダサいんじゃないか───。なんだか非常にめんどくさい40代になってしまった…これが“こじらせ”というやつか。素直に全部楽しめるほうが絶対いいよ、と20代のわたしに伝えたい笑。
ちょうどいいから、明日の「ランダム・アクセス・メモリーズ」公開収録のアンケートにこのこと書いてみようかな。
(066)
エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。