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    エフェメラ!

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    「文脈の中にいる人間だな」朝井リョウと加藤千恵のオールナイトニッポン0

    アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。

     


     

    「文脈の中にいる人間だな」
    朝井リョウと加藤千恵のオールナイトニッポン0

     


     

     

    抜け殻になったような日曜日。なんにもやる気がしないもんだから、過去回がアップされていると知った、「朝井リョウと加藤千恵のオールナイトニッポン0」を流しながらコーヒーを淹れる。夏の間はまったくしないんだけど、なぜか冬になるとコーヒーが淹れたくなる。コーヒー豆を挽くときは、ドラマ『優しい時間』の寺尾聰を自分の中におろしてくる。ストーリーはぜんぜん覚えていないんだけど、森の中にたつ三角屋根の喫茶店の中で寺尾さんがガリガリとコーヒー豆を挽いているそのシーンだけが記憶に残っている。

    オールナイトニッポンの中では朝井さんと加藤さんが驚くほどリズミカルに話していて、思わず笑ってしまう。その中で出てきた「文脈の中にいる人間だなって思ったの」という朝井さんの言葉に、こっちも急に本気聴きモード。DJ松永さん(マツ)、西加奈子さんとスイス旅行に行ったという朝井さん。そこでのマツの行動に驚きっぽなしだったという。ビジネスクラスで提供される(とても美味しいであろう)料理をまったく食べないマツ。高級ホテルの朝食を、英語で接客されるのが嫌という理由で食べにいかず、スーパーで買ったものを食べていたマツ、などがそれ。朝井さんは、せっかく高いお金払ったんだから、せっかくスイスに来たんだから、という「せっかく〇〇したんだから」という考えがよぎり、マツのような行動は考えられないそうだ。見通しをよくして、安全性を担保したい朝井さん、連続性の中に生きておらず、その瞬間瞬間を駆け抜けるマツ。どっちの気持ちもわかるな〜。でもやっぱりマツのようなひとに憧れちゃう。ときにはマツのように衝動的に動いてみたいな。

     

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    三十年商店のみなさんの中にも「ひらやすみ」みてる人がおおそうですね!なんといってもキャスティングがよい!岡山天音くん(わー好き!めっちゃいいやん、雰囲気あってるあってるー)、森七菜ちゃん(マネージャー、ようやくいい仕事したぞ!いいよ!今までの森七菜ちゃんの役のなかで一番よいかも。前の月9の役とかひどかったもんな)、吉村界人(ちょ、キャスティング最高かよ!プロデューサーだれだ?え、大塚安希さんか!ありがとう!大塚さん!!!!)ってな感じで見ています。大塚安希さんの制作日誌もぜひお読みください。笑

     

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    エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。

    書き手

    ほしばあさみ

    ほしばあさみ

    東京都国立市/42歳

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