アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ！」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ！」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。

「イノシシだけかわいない」
ほしばあさみ

12月29日、ふたり並んで前に進む時間をたっぷり設けた。つまりは、散歩。せっかくだから知らない街や道を歩きたい、というので選んだのは谷根千。メインは根津神社。どうやらBRUTUS情報によると、「多彩な授与品」があるそう。

調べていくうちに「身代わり守り」というのもあるっぽいと行きの電車で盛り上がる。干支をかたどった小さな土鈴がなんともかわいい。自分の干支の鈴を持っていると、厄災が降りかかったときに身代わりになってくれるんだって！これはなんとしても買わねば！と思ったんだけど、どう見てもイノシシだけかわいない。なんで？笑。かわいくないものは持ちたくない…ので結局買わなかった。

そして12月31日。公園の遊具で調子にのって遊んでいたら、大胆に転んでしまい、足を捻挫。そのときは大丈夫かと思ったけど、数時間後、足首が大きく腫れている！これは…完全にやってもうたか、とがっくしきながらも大晦日にやってる整形外科に駆け込んだ。レントゲンの結果、どうやら骨は無事っぽい。行き帰りのタクシー代と診察代がとほほな金額でまたがっくり。（完全に自分のせい笑）よし！わたしはお金で安心を買ったぞ！と言い聞かせる。まあ、とにかくよかったよかった。でも、こんなことなら身代わり守りを買うんだったと大後悔。12月に起こったいろんな災難は2025年になんとか捨てていきたい。みなさん、怪我には気をつけて良いお正月を！

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エフェメラ／「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。