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    エフェメラ!

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    「100本のバラの花言葉は、100%の愛」結婚披露宴の司会者

    アルキメデスは浴槽から溢れる水を見て「ユリイカ!」と叫んだ。私たちは日々見聞きする言葉に触れては「エフェメラ!」と叫ぶともなしに記録しようと思う。言葉は儚いものであるからこそ、今このときを確実に残してくれるから。

     


     

    「100本のバラの花言葉は、100%の愛」
    結婚披露宴の司会者

     


     

     

     

    久しぶりに結婚式に行ってきた。ひと回り以上も年齢差のある弟の結婚式。席について、名札を裏返すとメッセージが。たくみ(弟)が小さいときに、大声を上げて怒り狂っていた母を制止し守ったことがあったようで、「そのときはありがとう。」と書いてあった。わたしの記憶にはそんなことはないが、どうやらそういうことがあったらしい。あの頃の母は、ホルモンバランスも悪かったし、体力も今よりあって、すぐキーってなっていた気がする。

    わたしがちょうど高校生のときに母が再婚した。結婚もほぼ事後報告のような感じで、「え、前まで付き合ってたひとはどうなったん?」とあっけにとられたのを覚えている。しかも16も年下の男と結婚するなんて、やばいなって思っていた気がする。心の中で、相手の男はババセンなのか?とも思っていた。今から思えば、あの頃の母は今のわたしと近い年齢なので、恋愛しててもまあおかしくないってわかるんだけど、高校生のわたしにとって、40代の母はもう立派なおばさんだった笑。再婚した母は神戸で暮らし始めたが、わたしはおばあちゃんの家で暮らしていたので、別々の生活。そして、母の再婚相手にはちいさな子どもがいた。それがたくみである。だから、弟とはいえ、わたしとたくみは一緒に住んだこともないから、家族としての交流はほとんどない。だから正直なところ結婚式に出席したからって涙がでたりはしなかったけれど、こんなヘンテコな家庭環境のなかでよく育ってくれたなっていう気持ちと、あのやばい母親と一緒に過ごしてくれてありがとうという気持ちは大きい。

    披露宴の最後でパートナーのさなちゃんに100本のバラを恥ずかし気もなくプレゼントするところなんて、完全にわたしとは真逆のテンションだけど、なんか幸せたっぷりって感じで良かったな。おめでとう。

     

     

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    エフェメラ/「一日だけの、短命な」を意味するギリシャ語「ephemera」。転じて、チラシやポスターなど一時的な情報伝達のために作成される紙ものなどを指す。短命だからこそ、時代を映すとされ、収集の対象になっている。

    書き手

    ほしばあさみ

    ほしばあさみ

    東京都国立市/42歳

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