芍薬を探しに
久しぶりにすっきり晴れた 朝、洗濯物を干...
お便りフォーム
- 三十年商店
- かきぬまめがね＠東京
- 雨、降り続ける一日。
かきぬまめがね＠東京
カキヌマメガネアットトーキョー
2024年6月28日
雨、降り続ける一日。
朝から雨がすごい。子どもたちに長靴をはかせ、カッパも着せたいのだが、なぜか長靴＆カッパを嫌がる。もう濡れるなら濡れてくれよ、と思う私と、濡れたまま過ごし風邪をひかれても困ると思う親の私がせめぎ合う朝。
とりあえず長靴だけはどうにか履かせて送り出した。
.
出勤時も結構な雨。オフィスは9階にあるのだが、窓からかなりの雨粒が見える。
当たり前なのだが9階から見える雨と、地上に降る雨、同じものが降っている。雨は一体どれくらいの高さから降ってくるのだろうと思って調べたら500-2000mくらいの高さなんだそうな。随分長い距離を旅して地上に辿り着くんだなあ。いつか息子たちに聞かれた時に教えてあげたいが、それまでこの数字を覚えていられるだろうか。
.
帰宅時もまだ雨。今日は結局一日中降っていた。
実は今日から新しい傘を使っているのだ。小学生くらいの時は新しい傘を使い始めるのが楽しみで仕方なかった。大人になった今、そこにそんなに楽しみを見出せずにいるが、新しい傘の色と柄が可愛いなと喜んでいる心は小学生の頃とあまり変わっていない。
帰り道、駅までの道で少し狭いところがあり、向こうから来る人とギリギリですれ違う。相手の傘にぶつからないように思わず互いに傘を高く持ち上げ「あ、」となって私は下げる。知らない誰かとすれ違うときに感じる、ささやかなやさしさ。
.
もうすぐ寝る時間。まだ降っているのだろうか。雨の一日。
(089)
書き手
かきぬまあやの
東京都目黒区／37歳
- 三十年商店
- かきぬまめがね＠東京
- 雨、降り続ける一日。
©30YEARS ARCADE
