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    かきぬまめがね@東京

    かきぬまめがね@東京
    カキヌマメガネアットトーキョー

    楽しみにされていた夏だった

    新潟で長男と迎える朝。

    朝から家庭菜園の茄子を収穫し、少しだけ一緒に家の周りを散歩した。

    青い空に広がる緑の稲、夏の新潟の風景そのもの。離れたからこそ「何もなくて良い景色だなあ」と思えるのだろう。右奥に見えるのが中学校(母校)で、ここはまさしく通学路だったのだが、夏は日陰がなくて馬鹿みたいに暑く、冬は遮るものがなく吹雪が吹き荒み、こんな景色とんでもない!と思っていた。

    .

    あっという間に私は東京へ戻る時間になり、長男に「一緒に帰る?どうする?」と聞いたところまだ新潟に居たいと言う。はじめて長男だけで新潟の実家にお泊まり。両親も兄弟もいない夏を楽しめたらいいなと帰りの上越新幹線の車中で、祈るようにこれを書いている。

    更に数枚だけ撮った新潟での写真を見返して、もう少し滞在したかったなと思っている自分に気付く。海にも行きたかったし、夕日も見たかった、花火もしたかった。何より次男も一緒に来たかった。

    完全に息子たちのために夏休みの計画をしている気分でいたのだけれど、思ったより自分自身が楽しみにしていたんだ、って。気づいてなかった。自分のために、気づけてよかった。

    .

    明日から私は仕事。

    今年の夏休みは消化不良も甚だしく終了となる。

    覚えてろー、来年の夏!いや、再来年の夏も、その先の夏も!今年の分もめちゃくちゃ楽しむんだから!!!!!

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    書き手

    かきぬまあやの

    かきぬまあやの

    東京都目黒区/37歳

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