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    かきぬまめがね@東京

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    カキヌマメガネアットトーキョー

    来世こそは、喋りで人を魅了したい

    なんとなくやる気が出ない火曜。写真は事務所横にある好きな道。

    午後イチ、25名程の職員に向けてプレゼンするという業務があり、やる気出ないとか言ってちゃいけない感じ。

    オンラインで、全員バラバラの場所にいる人に向けてスライドを見せながら話すという形だった。相手が目の前にいない、なおかつ一方的なプレゼン形式で話すってかなり難易度が高いなあと感じた。聞いている側もみんなお作法的にマイクをオフにするもんだから、相槌など聞こえず本当に一人でべらべら話している感じになる。みなさん大丈夫でしたか、私が話していることわかってくれましたか。ってテレパシーを飛ばして参加者に聞きたい気分。

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    プレゼンひとつとっても喋る作業よりスライドとかを作る作業の方が圧倒的に好き。いつからか、自分は話すこと、特に交渉すること、そういった類のことがあまり好きではないし、得意でないんだと自覚するようになった。プレゼンとか商談とか「業務上どう話すか」ということだけにフォーカスすれば、テクニック的な部分も大いにあるかと思う。でも単純な話の上手い下手は天性のものも大きいと思う。

    今日私はそんなに難しい内容を話したわけではないから、最低限どうにかなった(はず)と思っているのだが、聞いている人を魅了した!とまでは言えないだろう。

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    春に受けた行動科学の社内研修でこんな内容があったことを思い出す。

    例えば社内でめちゃくちゃ売り上げる営業さんがいたとして「そこまで数字を伸ばすコツは?」って本人に聞くと、実はあまりわかっていない人が多いという。もちろん全てわかって戦略的にできる人もいるんだけれど、多くは売上に繋がる行動を”無意識下に”やっている(できてしまう)そして本人は無意識にやっているものだから、周りからやり方を聞かれてもうまく言語化できない。

    そしてそういう人が上司になった時、部下が同じような行動を起こせないと「あいつ(部下)はなんでやらないんだ」と疑問や不信感を抱く。自分は無意識にやっていることだから、できないことに対し「怠慢だ」などと思ってしまう。部下は部下で「どうやったらできるのか、具体的な方法を伝えてもらっていないから頑張り方がわからない」と。

    つまり言語化できないということは組織においてバッドだ、っていう研修内容だった。

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    組織において様々なことを言語化することは重要っていうところが結論で、その部分も勿論大事だと思ったけれど、それよりも「できる人は無意識下にそれをやってしまう、やれてしまう」っていう話が個人的に結構印象に残る。

    確かに話がうまい人は「話をうまくしよう」と思って喋っているとは思えない。滲み出るうまい話しっぷりがある。なんか出汁みたいに書いちゃうけど

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    「もし生まれ変わったら」なんていう話が存在するんだとしたら、来世では喋りで相手を魅了するような人になってみたいものだ。そういう人がどんな世界を見ながら人と話しているのか知りたい。

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    書き手

    かきぬまあやの

    かきぬまあやの

    東京都目黒区/37歳

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