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    かきぬまめがね@東京

    かきぬまめがね@東京
    カキヌマメガネアットトーキョー

    君たちが生まれたこの街で

    今日明日は地元のお祭り。

    「地元の」とは書いたけれど正確に言えば私の生まれ育った場所ではない。地元表記に若干の違和感はあるんだけれど、息子たちにとってはここが地元になるわけだよなと思う。

    彼等がプロフィールを書く時が来たら、冒頭に「東京都出身」と記される。産まれる場所は自分で決められないわけで、出身地を決めたのは他ならぬ親である私たちだ。本人たちが少しでも自分の出身地に誇りや喜びを持ってくれたら嬉しいなと思いながら祭りに参加する。

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    小学生は子ども神輿、未就学児は山車を引いて町内を周る。

    おそらくこの祭りがはじまった頃、この時期はすっかり秋の様相だったんだろう。去年もそうだったけれど今年もまだまだ残暑が厳しく、恐ろしい暑さの中でわっしょいわっしょいと歩いて回るので汗だく。

    途中途中の休憩ではジュースやラムネ、アイスや唐揚げなどが振る舞われ、有難い限り。きっと息子たちの中でここで飲んだり食べたりしたものが、夏の終わりの味になるのだと思う。暑い中でたくさん歩いてわっしょいわっしょいやって、親側も少なからず達成感を感じて帰宅。今年も二人ともそれぞれ頑張った。

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    そして夕方からは神社の周りに出店がずらっと並ぶ。ものすごい人出であるのはわかっているんだけれど、それ覚悟の上、今年もこの後向かう予定でいる。束の間の休憩時間に今これを書いている。

    大人は日中の町内周りで体力的には正直ぐったりだけど、子どもたちは夜の祭りに大層前向きだ。大人側も気合を入れて人混みの夕方の神社に向かおうかと思う。一緒に行ってくれる時期なんてあと数年だろうから。

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    書き手

    かきぬまあやの

    かきぬまあやの

    東京都目黒区/37歳

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