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    かきぬまめがね@東京

    かきぬまめがね@東京
    カキヌマメガネアットトーキョー

    渋谷にて。色んなものを見つけて帰る

    ようやくの気温。

    今日玄関のドアを開けた息子の第一声が「涼しい!」だった。もはやいつからなのか思い出せないほど続いた暴力的な暑さを考えたら、涼しさが驚きになるのすら理解できる。季節の中で秋が一番好きだ。

    今、何ヶ月かぶりに湯船にお湯を張っているタイミングでこれを書いている。どちらかというと通年湯船に浸かりたいタイプなのだが、今年の夏はもうお湯を貯めようという気持ちにすらならなかった。

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    三連休最終日は息子たちと三人の祝日。当初天気もあまり優れないようなことを聞いていたので、何をしようかと思いあぐね、朝スマホで「今日 子連れ イベント」などといかにもな検索をかける。ありがたいことにトップヒットで目を引くものが出てきた。渋谷PARCOにあるほぼ日のギャラリーで開催されている「ミッケ!」展

    ミッケ!」とは絵本のことなのだが、これを書くにあたり改めて説明文を読むと「シリーズ国内累計1000万部突破の大人気かくれんぼ絵本『ミッケ!』。精巧なジオラマの写真の中に隠されているさまざまなものを探していく謎解き絵本です。」とのこと。かくれんぼ絵本、とは初めて目にしたワードだが、同じくかくれんぼ絵本(?)として近しいものだと「ウォーリーを探せ」なんかがあるかと。

    息子たちもこの本は割と好きで、一時期結構熱を入れて読んでいた時期があった。今日は渋谷に「ミッケ!」展を見に行こう、と伝えると二人してわかりやすく踊り出したので、喜んでいるらしい。

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    少し調べると結構な人気のようで整理券が配布されるレベルみたい。気合を入れてオープンと同時に入場したところ第1陣で入ることができた。「ミッケ!」に登場する様々なシーンが大きなパネルになって展示されており、5歳も7歳も36歳も同じレベルで楽しんだ。非常に満足。

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    鑑賞を終えてお腹が空いたので、PARCO隣にあったシェイクシャックに入った。息子たちと食べたこともあった気がするんだけど、きちんと「自分でハンバーガーを食べる」という状態になってから初めての来店だった模様。二人して「初めて入るこのバーガー屋さん、おいしい!!!」と大絶賛していて笑った(わかる、ママも大好き)長男に至っては「将来このバーガー屋さんになるのもいいかもしれない。みんなが美味しいと喜んでくれると思う」と話している。彼らの賛辞の最上級が「自分の将来の照準をそこに合わせる」なのかもしれない、そう思える息子たちが眩しい。そう、君たちはまだ何になることもできるのだ。

    その発言を受けて、次男が「でもぬっちゃん、お休みあるかな」と心配していておかしかった。おそらく繁盛店でもお休みはあるし、人気店こそ従業員にも優しい店であってほしいよね笑

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    帰りのバスで息子たちが寝てしまわないかと心配したのだが、あろうことか私だけがうとうとしていた。息子たちは展覧会土産に買った「ミッケ!」最新刊に夢中。横で「⚪︎⚪︎が見つからない」などとコソコソ話している息子たちの声を聞きながら、意識があちらとこちらを行ったり来たりしているのを感じる。何のトラブルもなく三人揃って楽しく渋谷に出掛けて帰って来れている祝日、紛れもなく現実。だけど夢みたい。とも言える。

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    書き手

    かきぬまあやの

    かきぬまあやの

    東京都目黒区/37歳

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