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    かきぬまめがね@東京

    かきぬまめがね@東京
    カキヌマメガネアットトーキョー

    日記を書き続ける理由

    今日は下北沢BONUS TRACKで開催されていた「日記祭」なる祭りに行ってきた。店主にお誘い頂き、三十年女子@東京組のemiさんとも初対面。先に散々日記を読ませて頂いていた方と初対面を果たすというのは不思議な感覚であったが、想像していたemiさんよりリアルemiさんはずっとキュートな方で、もっと好きになった。リアルの方が素敵、って完全にホンモノですよね。

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    世の中にはいろんな「奇祭」があると思うけれど「日記祭」も十分それに当たると思う笑 沢山の人が自分の書いた日記本を販売していた。こんなに日記書いてる人いるんだ…というのが正直な感想!

    昔、ものすごく音楽好きな友人が「世界には自分がまだ聴いたことのない音楽がたくさんあって、これから死ぬまで毎日新しいものを聴き続けたとしても、人生でまだまだ聴ききれない音楽があることが悔しい。聴いたことがない音楽がありながら死ぬなんて」といったようなことを話していた。これは何年経っても記憶に残っている言葉なのだが、今日の私はそれに近い気持ちを抱いている。日記本が好きだから、これからもたくさん読みたいって思っているけれど、日記界は私が思っていたよりずっと広大なようだ。読んでも読んでも、私が読みきれず人生を終えるくらいに、この海は広く深いのだと知った。もっと猛烈に読みたい、と思った。

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    場所を移してまあるいテーブルを囲み、美味しいものを食べ4名でひたすらおしゃべりしたのだが、しみじみ楽しかったなあ。あの日書いていたあの話ってさあ、というライトなものから「三十年商店」で日記を書き続ける意味と価値。みたいなところまで。店主のお二人からその核心づいた質問をされた時、emiさんが「私の日記を読んでくれる人が…」と読者の目線に立ってらしたのが大人だなと感じた(自分の日記を公開することに恐縮されていたが、いつもとてもとても楽しみにしています)

    対する私は「私は書くことで…」って、主語が「私」になっていて「わたしはわたしは」って、まるで小さな子どものようだ。帰り道にそのことを思い返し、恥ずかしく感じながら井の頭線に揺られる。

    素敵な方々とお会いしたときって、いつもその場が楽しくて、ついついものすごい熱量で話してしまうので、帰り道にいつも「私ってうるさいな」と少し凹む。楽しければ楽しいほどそう思う時がある。今日もそれ。でもだから、また会いたいと思う。次はもう少し大人になった私で会ってほしいから。

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    毎日日記を書く意味と価値はおそらく人それぞれ。この世に抱えきれない程日記が存在しているだけ、書く理由はあるのだろう。今日、日記祭で見た沢山の日記、それぞれに書かれた理由がある。

    私は日記の中で今日の会話のように「わたしは、わたしは…」って恥ずかしげもなく自分のことを訴えていて、それは、大人でなくてはいけない、親でなくてはいけない、働く自立した人間でなくてはいけない、っていう様々なしがらみから解放される唯一の場なのかもしれない。

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    追伸:saicoさんが私の一日のスケジュールに興味を持ってくれて笑「洗濯は!?いつしてるの!?」とか、おそらく世界で唯一私の洗濯タイミングに興味を抱いてくださったので盛大に笑った。今度、誰の為にも何の為にもなりませんが、いつ何をしてるか書きますね笑

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    書き手

    かきぬまあやの

    かきぬまあやの

    東京都目黒区/37歳

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