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    かきぬまめがね@東京

    かきぬまめがね@東京
    カキヌマメガネアットトーキョー

    私たちは働いている

    仕事が全然まわっていない、まずい。やらなくちゃいけない作業がたくさんあるのに、手が追いついていない。ひとつひとつ潰していくしかないのだが、手と頭が間に合っていないという事実に焦ってしまい、更に上滑りしているような感覚。しかし残業はできないのが時短ワーママの歯痒いところだ。後の予定を気にせず残業しまくっていた若いときは一刻も早く帰りたかったのに、早く帰らなくてはいけない状況になるともっと働きたいのにって思う。つくづく人間ってわがまま。

    明日移動から始まるので会社PCを持ち帰っており、横目でPCを見ながら、開いて作業してしまおうかと逡巡する。いやしかし、今年はしっかりと休める自分に生まれ変わりたいって思ったじゃないかとその思いを掻き消す。そんなのをさっきから繰り返している。

    やめだやめだ、もうこれ書いて寝る!

    .

    そういえば先日、田畠さんが現場監督という職について書いていて興味深く読ませてもらった。そう、我が夫はまさしく現場監督をやっているのである。何やってんのか詳しいところは知らないが苦笑 田畠さんの言葉を借りれば「調整の鬼の中の鬼」であることはなんとなく知っている。

    私の前職はインテリア関係の職場であったが、ボスがゴリゴリ施工現場出身の方だった。なので「旦那さんなにやってるの?」の問いに対して現場監督と答えたところ「めちゃくちゃに労ってあげて」と言われて笑った記憶がある。中身を知ってる人がみな口を揃えて「大変な仕事」と言う、よくわからないながらに私には絶対無理だと思う。

    今まで何回か竣工前に行われる家族見学会なるものに息子たちを連れて行ったことがあるので、息子たちも夫の職をなんとなく理解しており、「パパはビル建て屋さん」と言っている笑

    ある見学会のときは、完成したものが駅直結の商業施設だった(正確には引き渡し前に見学会が行われるので、完成間際なのであるが)見学してまわった時に、夫がこっそりと「おおっぴらには開けられないけれど」的なことを言いながら扉のようなものを少しだけ開けると、そこには見慣れた地下鉄の駅が突然現れ、駅の雑踏が広がっていた。「ここは駅直結の出口になるんだよ」と言われたときの不思議な感覚が忘れられない。私たちが何の気無しに歩いている駅の壁一枚向こう側で、新しい何かが作り上げられている不思議。そして駅の出入口って新たに作れるんだ?という驚き。

    何の因果かわからないが、今わたしはその駅を使って職場に通っている。

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    書き手

    かきぬまあやの

    かきぬまあやの

    東京都目黒区/37歳

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