友人たちと小田原へ
めちゃくちゃ楽しみにしていた一日。 友人...
かきぬまめがね@東京
カキヌマメガネアットトーキョー
2025年1月30日
園勤務の日。
社外向け媒体の中で先生のインタビューを行う企画があり、わたしは該当の先生の写真を撮っていた。それを見た園児に「なんで⚪⚪先生の写真を撮ってるの?」と聞かれる。説明しようとするのだが、うまく答えられない。大人に説明するなら簡単である。「社外に向けて、働いている人を紹介する企画があって」とか、何なら端折りにはしょって「広報活動の一環として」くらいのことを言えば、大意は理解してもらえるだろう。
でも子どもに「社外」だの「広報」だのそんな言葉で説明してもわかってもらえる訳がない。うまく伝えたいんだけど、大人が使うような言葉をぱっと変換できないのだ。
そう言えばこんなこともあった。園児達にインタビューしたいというテレビ番組の企画で、子ども達が取材を受けた。が、先方が持ってきた質問は子どもから答えを引き出すのには難しすぎた。なかなか思ったように進まなかったところ先生が間に入ってくれ、咀嚼して伝えてくれた。すると子ども達はするすると喋り出し、無事思ったような映像を撮ることができましたとさ、めでたしめでたし。
先生たちは「子どものことば」を知っている。子どもに伝えるためにどういう言い回しをしたら伝わるのか知っているのである。だから子ども達に何かを説明する時、私みたいに言葉に詰まらない。プロだな、と思う。
そんな夕方、今度は先生から声をかけられた「かきぬまさん、あの、ちょっと教えてほしいことがあって」と。何だろうと思ったら、この文章をメールで送りたいのだけれど、ビジネスっぽい言い回しを教えてもらえませんか?とのお願いだった。(日本人ビジネスメールの過剰とも感じる諸々の言い回し。これが本当に必要あるのかどうかの議論は一旦置いておいて)「ご検討頂けますと幸いです」だの「有難く存じます」だの、そういうそれっぽい言い回しを伝えたところ、とても有り難がられた笑
「メール送ることってほぼないので、ほんとこういう言葉を知らなくて」と感謝される。でもこちらからしたら、先生達が操る”子ども達に伝わる魔法の言葉”を、大半の大人は持ち合わせていないですよ。と思ったのだった。
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