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    かきぬまめがね@東京

    かきぬまめがね@東京
    カキヌマメガネアットトーキョー

    “ほころび”すら笑って

    まずは!せいろレシピありがとうございます!!!

    朝、三十年商店の料理番長・emiシェフのレシピを読んで「おいしそ〜」と思っていたら、ラジオから「FISH&TIPSのコーナーでは【いさきの中華蒸し】のレシピをご紹介します」と。まさにemiさんが教えてくれたのと偶然にも近いメニューで、最後は熱々のごま油をかけてジューっという料理音と共に作り方の紹介が聴こえてきた。耳からよだれ出そうな音だ。なんてナイスタイミングなんだろう!ますますこのレシピは挑戦してみなくてはと思う。

    そしてサイコさんのちまき。はい、こういうの待ってました笑 家から徒歩10分ちょっとで行けるにも関わらず、入ったことのなかった業務スーパーに行く目的ができた

    そしてそしてソフィーさんもぜひイタリアにて一緒に蒸し仲間になれたら嬉しい。

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    本当のところ今日は王道メニューでシュウマイでも蒸してみようかと思っていたのだが、、、夜、それをする余裕が全くなかった。

    ひとつひとつ取り上げれば些細なことなんだけれど、ちょっとした”ほころび”のような出来事がいくつも重なって、灰色のボワっとした埃くずのようになって、私を覆ってしまった。家に帰って思わず階段に腰を下ろしたところ、もう一歩も動けないと思ってしまう。ぼーっとしていたら、息子たちが畳んで片付けてあった段ボールの山を引っ張り出してきて、目の前の狭い廊下で盛大にダンボールハウスごっこを始める。おいおいその散らかしに散らかした段ボールは一体誰が片付けるんだい、と思ってがっくりしていたが、あまりに楽しそうで、仕舞いにはあっちとこっちから顔を出し「ママ!写真撮って!」だって。

    時折仕事と夜の家事の均衡が取れなくて、今日のように一歩も動けないほど疲れて帰宅をする日がある。そういう時、私は何を必死になって働いているのだろう。働くことでこの子達と過ごすべき時間を削って、大切な何かを失っているのではないか。と負の感情に飲まれそうになる。

    だけど、息子たちはそんな私の気持ちなんてつゆ知らず。やりたい放題やって、おかしくて、馬鹿馬鹿しくて、私の悩みなんて吹き飛ばすように笑わせてくれる。何度、子どもがいなければどれくらい働けるんだろうと頭で試算したことか。だけど、だけど、息子たちがいるから苦しくて、息子たちがいるから救われるのだ。彼等がいない生活を、私はもう想像することができない。

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    しゅうまいも、白身魚の中華蒸しも、ちまきも、また今度やろう。来週か再来週か、もっと先でもいいから。

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    書き手

    かきぬまあやの

    かきぬまあやの

    東京都目黒区/37歳

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