30年商店:ロゴ

お便りフォーム

    お名前(ニックネーム)*

    Eメール*

    宛先*

    メッセージ*

    かきぬまめがね@東京

    かきぬまめがね@東京
    カキヌマメガネアットトーキョー

    仕組みをつくること、魔法の言葉

    前回サイコさんと働いていた頃のエピソードを書いたところ、アンサー日記をもらった。「使いづらいバイトだろうな」なんて書いていたけれど、私はサイコさんが出勤する日が楽しみで仕方なかった。そして「ガンガンいったのだねw」とも書かれていたけれど、決してそんなことなかったですよ!笑

    でもタイルつかみ取りだけに限らず「こうするのどうかな?」「こうしてみたよ!」と、小さい店ではありながら、店舗の色んな基盤を作ってくれたのもたしか。もういよいよご本人覚えていないと思うけれど、それは小さな在庫管理の方法だったり、ディスプレイの仕方だったり、実はいろいろある(そしてそれはどちらもやはり閉店まで続くお店の「スタンダード」になった)アンサーの日記で「(自分の推し進め方は)台風のよう」なんて書いていたけれど、私はそんなサイコさんと働けて「仕事する」ってこういうことだよなあ、とこっそり感銘を受けていたし、どんなに小さなことでも最初に「仕組みを作る」人はすごいと思っていた(三十年商店の中にも色んな仕組みを作っている書き手さんがいて尊敬する)

    今度一緒に西荻行って、あのお昼によく行ってた蕎麦屋さんいきましょー!笑

     

    ここからは今日のはなし。

    朝から夕方までずっと園内撮影の1日で、子どもたちは水遊びしたり、園内で育てているカブトムシと遊んだり、すっかり夏らしい1日を過ごしていた。

    いつもより遠方から帰宅することになったので、息子のお迎えが30分遅くなったのだが、迎えに行くなり泣いて怒りながら「ママ!おそい!ママいじわる!」とはじまった。担任の先生も「つむちゃん、もうおしまいだよ」と宥めるのだが全然おさまらない。職員室の前でやっていたので見かねた園長先生が「つむちゃん、こっちこっち」と職員室の中に連れていってくれた。何かを話し込むふたり。園長先生が次男に向けて話しだすと、次男はすっと落ち着き、何か言われるたびにこくこく頷いている。その間およそ2-3分だったのではないかと思うけれど、次男はすっかり泣き止んで私のもとに戻ってきた。先生、すごい。。。

    仕事でもプライベートでも、保育士さんと関わる毎日だが、保育士さんって子どもに伝わる「魔法のことば」をたくさん持っていると感じる。その言葉ひとつで子どもたちを笑わせたり、泣き止ませたり、考えさせたり。本当に尊敬する。しかし、とこさんも書いていた通り、今その成り手が本当に少ない。子どもの数が減ってきているとはいえ、首都圏での保育士の数は圧倒的に足りていないのが現状である。

    今、仕事で新卒向けの採用パンフレットをつくっているのだが、そこには「子どもたちの”はじめての先生”になる」と書いた。誰かの人生にとって一番最初の先生になれるという誇り高き仕事であることを伝えたい。もちろん大変な仕事だと思うけれど、やりがいもたくさんあるはず。

     

    日中、あまりに夏らしい景色をたくさん見たので、つられて私も夜、スイカバーなんて食べてしまった。

    (452)

    書き手

    かきぬまあやの

    かきぬまあやの

    東京都目黒区/37歳

    ©30YEARS ARCADE