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    かきぬまめがね@東京

    かきぬまめがね@東京
    カキヌマメガネアットトーキョー

    お節介

    夕方、食材の買い物へ行きレジに並んだところ、私の前に小学5,6年生?くらいの子が並んでいる。しかし手に商品は持っていない。不思議に思って見ていたら、レジの店員さんに「2千円札を両替できますか?」と尋ねていた。が、店員さんに「両替はできないんです」と断られてしまった。

    次は私の番で普通にお会計してもらったのだが、なんとなく引っかかるのはさっきの男の子のこと。
    会計を済ませて外に出たら、彼は自転車にまたがって出発しようとするところだった。

    思わず「おにいちゃん、お札くずそうか?」と声をかけると「え!いいんですか!」と無邪気に喜んでくれた。
    知らない大人に声をかけられる=危険、とか思われたらどうしようとも思ったけれど「今たまたま2千円札しかなくて!ありがとうございます」と純粋に喜んでくれた。先に千円札2枚を渡し、私の元にピン札の2千円がやってくる。

    「気をつけてね」と声をかけて帰りながら、こういうのってよく見る「ザ・お節介おばちゃん」ムーブだなと思ったのだった苦笑

    大人と呼ばれる年齢になって久しい。が、子どもの頃描いていた大人の精神状況とは、程遠いところにいるなと思っていた。しかし、たしかに成長はしていないが、しっかりと「おばちゃん」になっていることは改めて自覚した。お節介がすぎて押し付けがましくならないようにしないと。

     

    そしてそんなお節介おばちゃんはとうとう連日の暑さでハーフパンツで出勤する暴挙に出た。上に似た色のカラーのジャケットを羽織ったからセットアップっぽく見えてるし、ギリオフィスカジュアルってことで、という謎の言い訳。

    お節介には拍車がかかるし、洋服はいよいよ人から見られるためではなくて、自分が着たいものを着るためのものになっていく。
    40代目前の夏。

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    書き手

    かきぬまあやの

    かきぬまあやの

    東京都目黒区/37歳

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