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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    シジュウカラ 二回目始まる

    庭のシジュウカラの巣箱。

    3月下旬から巣作りを始めたペアは5月24日に9羽のヒナを巣立ちさせて出て行った。

    しばらく空き家だったが、昨日から新たな巣作りが始まった。メスが巣箱に苔を運び込んでいる。

    昨日の朝はパラパラだったが、わずか1日で一面に苔が敷き詰められた。

    シジュウカラは働き者だ。小さな体、短い一生の中で目まぐるしく働いてあっという間に巣を作り、卵を産んで、ヒナを育てていく。

    巣作りはもっぱらメスの仕事で、オスはその間、メスをピッタリマークして近くの電線などで「ツーピーツーピー」鳴いている。メイトガードといってメスが浮気しないように見張っているのだ。たくさん卵を産む小さい鳥のメスは結構浮気が多いらしく、DNAを調べると何割かはペアのオス以外が親であることが多いらしい。リスクヘッジの観点から考えると、10羽のヒナの親が全て同じオスというより、違う遺伝子を持つ子が混じっていた方が、多様性があって長い目で見ると生き残る確率が高いのだろう。

    メスが浮気をするのであれば、オスもチャンスがあれば他のメスと浮気をしているのだろう。でもヒナが生まれれば、オスもメスも懸命に餌を運ぶ。ヒナの何羽かは他のオスの子が混じっているかもしれないが、懸命に見張っていたのだから、オスも大半は自分の子どもだと思っているのだろう。

    そんな裏話はともかく、盛んに鳴きながら懸命に子育てに励むシジュウカラの姿は、毎年恒例ながら、見ていて愛おしい。

    シジュウカラには負けるが、忙しい我が家。

    夏の大会が近づき今朝は、高校野球部員朝練で5時に起こす。6時に出かけるのに妻が弁当を持たせる。中学生双子も朝練で6時起き。補食のおにぎりを自分が作り、6時半に出かけていく。

    洗濯物を干してゴミを出してキュウリを収穫して、自分は渋谷へ出勤。電車の中で頭を仕事モードに切り替える。さて今日は何が起きるやら。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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