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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    逗子・鎌倉の海

    普段は三浦半島を南に走ることが多いが、時々気分転換に逆方向、逗子鎌倉方面へ走る。

    電車の駅がない葉山の海は、海の家も観光客もほどほどだが、逗子、鎌倉の海の夏はにぎやかだ。浮かれた人たちがわんさか押し寄せる。

    だが、実はそういう喧騒を眺めながら走るのは、案外嫌いではない。自分自身は、夏の湘南の海に繰り出すようなパリピ系ではなかったので、どちらかというとそういう手合いは苦手だ。ただ走りながら目に入る風景としてなら、みんなとても楽しそうな顔をしているので、こちらも気分が明るくなる。 そう、風景として人を見るなら、難しい顔、不機嫌な顔、あるいは無表情な群衆を見ながら走るより、楽しくて浮かれている若者や子どもたちを見る方が気持ちが良い。

    観光客が多く来るエリアに住んでいると、喧騒や混雑や渋滞などデメリットもあるが、楽しそうな表情をした人を日常的にたくさん見られていることは、意外とメンタル的な効果が大きい気がする

    稲村ヶ崎ではもうスカシユリが咲いていた。

    ソックスの色が変だ。その理由はまた別途。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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