ナショナルジオグラフィック
毎月、ナショナルジオグラフィックが届く。 この雑誌、いつから取っているだろうか? アメリカの有名な雑誌だが、日本版が出る...
風早草子
カザハヤソウシ
2024年7月23日
なかなか刺激的、というか物騒な言葉を聞いた。
「だまし討ち」。
母の認知能力が低下しており、一人暮らしが不可能な日が来るのは、そう遠い日ではなさそう。 というわけで、兄が予約を入れてくれた認知症高齢者のグループホーム見学へ。
色々説明を受け、施設のことはだいたいわかった。悪い施設ではないと思う。
ただ、そもそもこういう施設って、入所させる時、本人にどんな風に言い聞かせて連れて来るのだろう?特にうちの難しい母を納得させることは極めて難しい気がするのだが。
で、施設の方に聞いてみたところ帰ってきた答えが「ほとんどのご家族がだまし討ちです」ということだった。
説明されて納得する高齢者などまずおらず、無理に納得させようとすると、むしろ親子関係が壊れてしまうこともあるそうな。 なので、何かうまい理由や方便をつけて、だまし討ち的に入所させてしまうのが「一般的」だそうな。
なるほど、とは思うが、そうなのか!という衝撃もある。 この先も覚悟を持って臨まなければならないけもの道だ。
ちなみに見学した施設は、職員をベトナムとミャンマーから積極的に採用しているということ。給与の低さから日本人、特に若い人材の採用は困難で定着率も悪いということ。「こうなることは15年前から分かっていたのに手を打ってこなかった政治の責任です」と、担当者は達観したように言っていた。まあそうだと思う。今の日本、少子化の問題とかでもそういう話が多過ぎる。ただ政治の問題だけど、突き詰めるとそういう政治家を選んできた国民の責任となる。
神奈川県葉山町/57歳