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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    甘やかしたい衝動

    我が家の子どもたちが皆好きなワッフル。

    子ども5人、無駄遣いせず節約がデフォルトなのだが、時々、子どもたちを甘やかしたい衝動が湧いてきて、こういうものを買う。

    大学生は勉強、インターン、バイトを頑張っているし、中学生と高校生は3年生が引退した野球部で、主力となり、猛暑の中、練習に励んでいる。スマホ見てる時間が長いとか、部屋が散らかってるとか、言いたいこともたくさんあるのだが、それを引いても頑張ってるなーと思って少し甘やかしたい衝動が湧いてくる。

    その理由は自分で少し分かっている。うちの子どもたちは、親に何かをねだったりすることが全くないからだ。

    小さい頃から、妻も私も、泣いて何かをねだる子、駄々をこねる子には、何も報酬は与えない、という方針を一貫してきた。泣けば親が言うことを聞いてくれる、みたいな子どもに育てたくなかったからだ。だからうちでは子どもがどんなに「買って買って買って!」と店で叫んでも、「いやいやいや!」とわがままを言っても、彼らの要求は絶対に通さなかった。すると、そのうち、そういう態度をとる子はいなくなった。だから実は、よく育児本とかに出ている二歳児の「イヤイヤ期」とか、我が家ではあまり経験した記憶がなくて理解できない。

    今も欲しい漫画があったりすると、きょうだいで誰がお金を出すか相談したりして、親とは関係なく買っている。

    時々双子と出かけた時に「何か好きなもの買ってもいいよ」とか言っても「いや、大丈夫」と返されることも多い。

    このドライな感じは悪くないし、私と妻が望んだ結果なのだと思うのだが、時々、物足りなくなって、子どもたちを喜ばせたい、甘やかしたいという衝動が湧いてきて、甘いものを買ってしまうのだろう。

    ただ、子どもが喜ぶお菓子、というのが、あまり簡単ではない。我が家の子どものお菓子の好みがバラバラだから。というか、双子が食べるお菓子の種類が少ない。双子2号については特に、ケーキ、チョコ、あんこ、クリーム、ことごとく食べない。食事に厳しい我が家で、おかずを残すことは許されないが、食べたくないお菓子を無理やり食べさせる理由もないので、そのまま来ている。その結果、未だ双子2号君が食べるお菓子はみかんゼリーとみたらし団子くらいしかない。ただ、ワッフルはお菓子というか主食感もあるのか、あると朝ごはんがわりに喜んで食べる。

    というわけで昨日はワッフル10個。横浜駅のワッフル屋さん、美味しくてとても人気があるのだが、夕方に寄ると10人以上並んでいることもザラ。10人以上だと買うまで20分くらい待つ可能性もあり、列が長い時は諦めている。もう少しオペレーションを変えれば、もっと効率よく販売できるのでは?といつも感じるが、店にもいろいろ事情があるのだろう。

    昨日は地元の花火大会。交通の混乱に巻き込まれないように早く帰ったので、ワッフル屋さんも空いていた。

    それでも毎年のどかな葉山の花火大会。開始15分前に缶ビール持って浜に行って見物し、30分で帰宅。中学生は友達と勝手に出かけて、野球部練習で疲れている高校生は留守番。娘はバイト。それぞれ自由でいい感じ。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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