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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    山の草刈り


    早朝から近所の山の山頂付近の草刈り。湿気たっぷり、朝露で草も道も濡れてちょっと大変だが、空が徐々に晴れてきて気持ちいい。

    葉山の町を見下ろす仙元山という山。三浦半島横断ハイキングコースのゴールにもなっているようだが、町と海を見下ろす景色が素晴らしくて人気がある。これからの季節、休日は結構人が多い。でも葉山側、我が家から登ると10分ほどで山頂まで行ける裏山。笑

    双子が小さかった頃は散歩がてら年中登っていたし、虫が少ない冬場はリモート勤務の気分転換に登るのも悪くない。

    昔は山頂にたくさん桜の木が生えていて、小学生が遠足がてら登っていたそうだ。それが近年、山頂付近に草木が茂り、見晴らしも悪くなっていた。そこで数年前から近所の商店会の人たちが、山頂付近に茂った笹などを刈り、桜の苗木を植えて育てる活動をしている。

    私は家から近い裏道?側からこの山に登るのだが、その道沿いに台風などで倒れた杉やヒノキの大木が、折れたり他の木にもたれかかったまま、何年も放置されているのが気になっていた。おそらく土地の持ち主が不明確になっているなどの理由で手入れが行き届かないのだろう。せっかく近所にある素敵な山が荒れているのは残念なので、手入れのお手伝いができないかと、数年前、商店会の草刈りグループに入れてもらった。参加している寿司屋の大将は葉山に来た時からの知り合いだし、電気屋さんは長男の同級生のお父さん、という感じ。社交性が極めて低い私にとって、貴重なご近所との交流の場でもある。

    活動は春から秋、原則月一回だが、猛暑の真夏はキツすぎるということでお休みだった。私としては、なるべく参加するようにしてきたのだが、今年は春からあまりに忙しく、残念ながら今回が年度初参加。もう次回は忘年会らしい。

    久しぶりの草刈り、きつかったが、結構頑張った。商店会の人たちがエンジンカッターで刈った草を、熊手でかき集めて、両手で抱えて離れたところまで運んで積んでいく。アザミのトゲが軍手の上から手に刺さり地味に痛い。1時間ほど作業すると、体から湯気が上るほど汗が出た。

    1時間ほどで山頂周辺はかなりすっきり。気がつくと朝靄が晴れて、雪が増えて真っ白になった富士山が見えていた。

    在宅勤務があるので、8時過ぎにお先に下山。仕事前の運動としてとてもいい感じ。

    ちなみに山を降りる道から見る我が家を含む町の風景が結構好き。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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