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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    屋根裏の片付け


    大掃除、と言えるほどきれいにならないが、家の片付けを頑張る日。まず扇風機を屋根裏へ。何台あるんだ我が家の扇風機。年末に片付けるのはかなりのズボラだと思うけど、今年は10月中はまだ稼働した。

    ただこれを運び込もうという屋根裏の状況がひどい。足の踏み場もないに近い。ここで、ハタと閃く。まだ12月26日、粗大ゴミを回収してくれる自治体の事務所に持ち込めるかも?!

    屋根裏を占拠しているものの中には、前の家で使っていたスチールラックとか、布団を干す物干し台、もらった大きなスチール製のパラソルなど、捨てて良いものがたくさんある。ただ普段は無害なのと捨てるのが面倒なこともあり、家を建てた時から屋根裏に転がっている。この先も出番は見込めないので、この機に処分をしようと。

    粗大ゴミの回収は有料の回収券を買って貼り付けて指定の回収日に家の前に置くのが一般的かと思う。だがうちのあたりでは、事前に予約すれば回収事務所に車で直接持ち込むことができる。試しに電話してみると、16時の持込枠がまだ空いていて、予約することができた。そこで扇風機を運び込む前に屋根裏の要らないものを片っ端から下に下ろして車に積み込む。

    その中でちょっと迷ったが、この車椅子も捨てることにした。

    父のパーキンソン病が徐々に進行していた2017年に、町のHPの「譲ります」で見つけてもらってきた。父が葉山に来た時に、海まで10分の道を歩くのが厳しくなっていたので、そういう場合に助けになると考えた。車でどこかで連れて行った時も、積んでいくと結構重宝して助けになった。子どもたちが喜んで押してくれたので、父も嬉しかったのではないかと思う。

    この時は長男が上野の縄文展に父と二人で行った。そういう場所に車椅子で行くと色々配慮や優先してもらえるので長男は「車椅子、最強!」という感想を述べていた。笑

    父が死去して2年。母はおそらく車椅子は当面必要なさそうなので、この機にお別れ。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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