30年商店:ロゴ

お便りフォーム

    お名前(ニックネーム)*

    Eメール*

    宛先*

    メッセージ*

    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    鹿児島の野鳥名所巡り


    引き続きぐっさんの故郷を満喫中です。

    今回の旅行は大学生の息子を訪ねる家族旅行だけど、冬の鹿児島と言えば、バードウォッチャーとしてぜひ行きたいポイントが多々ある。行けるか分からないが、双眼鏡や一眼レフ、望遠レンズなどは抜かりなく車に積んできた。

    元日、二日は桜島・大隅半島、そして指宿を堪能したが、三日は妻が鹿児島の友人と会ってランチをする約束が取れたということ。それならば!、ということで、私は5時に子どもたちも叩き起こして出水平野へgo!

    出水はツルの大越冬地だ。大陸で繁殖するナベヅルとマナヅルという種類のツルが渡ってきて1万羽がここで冬を過ごす。バードウォッチャーなら一度は来る名所。私も三十数年前、大学生の時に行った。手厚く保護されているツルには、毎朝、給餌が行われている。トラクターで餌が撒かれるとツルに加えて、カモやミヤマガラスの大群も一斉に集まってきて、もう鳥だらけ。ツルのように大きな鳥がこれほど群がる様子は迫力満点。あたりはツルの鳴き声で溢れて一大スペクタルだ。

    昔来た時も車で、道が悪くてアクセスに苦労した印象だったが、今回鹿児島からだと、有料道路と国道でとても快適順調なドライブで、日の出前に辿り着いた。野鳥に興味のない息子たちも迫力には驚いていた。

    ちなみに13000羽ほどいるツルの中に、毎年違う種類も少し混じっている。センターの看板によるとクロヅル4羽、カナダヅル3羽。1万羽以上の大群から7羽を見つけるのはそれなりに難しいウォーリー探しだが、一応玄人なので、これはコンプリート。首が黒いのがクロヅルで、目先が赤いのがカナダヅル。

    出水平野は、ツルのために大量の餌を撒いている関係もあるのか、ツル以外の鳥も多くて、時間をかけて丁寧に巡れば、珍しい小さい鳥も色々見られる。でも、あまり興味のない息子もいるので、早々に撤収。それでも、ツルに混じるサカツラガンとか、カモを食べているノスリとか、抜かりなく色々観察できた。

    昼頃には鹿児島市に戻れそうなので、もう一ヶ所、野鳥ポイントへ行くことに。谷山港という鹿児島市内の大きな港。ここはカツオドリという鳥が冬場間近に見られると聞いている。カツオドリは南方系の海洋性の海鳥で、南の離島などで繁殖するため、関東では小笠原などに行かねば、普通は見られない。でもこの港には冬、やってきて間近で魚を獲るそうな。結構大きい鳥なのだが、上空で狙いを定めると、体を一直線にして海中に刺さり込むようにダイブ、かなり深いところまで潜って魚を獲る。

    現地に行ってみると、これが想像以上!車が横付けできて多くの人が釣りをしている岸壁前に次々カツオドリが飛んできて、ズボズボ海に飛び込む。成功率はあまり高くないようだが、時々大きな魚を咥えて浮かび上がってくる。背景には桜島。撮影は難しいが、夢中でシャッターを切ってしまった。

    あまりに楽しかったので、つい写真もたくさん乗せてしまいます。笑

    ちなみにトーさんがカツオドリを夢中で写す間、子どもたちは車の中で箱根駅伝をテレビで観戦。長女の中学陸上部の同級生は昨日の時点では補欠となっていたが、今朝のメンバー発表で最終10区に走ることが決定。息子たちにとっては中学の先輩だ。娘からはLINEで、東京まで行って沿道で応援するという連絡が来ている。先頭からは離されていたが、ゴールでは映像が映り私も見ることができた。しっかり何人か抜いて順位を上げる見事な走りだった。長女も鹿児島行きを断念して残った甲斐があった。あっぱれ!

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

    ©30YEARS ARCADE