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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    鳥たちが待っている


    寒さが厳しくなり、朝、庭で鳥たちが餌が出るのを待ち構えている。シジュウカラ、キジバト、スズメたち。餌台に餌を置くとすぐに集まってくる。シジュウカラはひまわりの種を一個咥えて安全な木の枝に運んで行き、脚で押さえて嘴でつついて割って中身を食べる。スズメはヒエとかアワとか小さい実を集団で啄む。体の大きいキジバトは、スズメたちを押し除けて餌台を独占してトウモロコシなど大粒の実を次々丸呑みしていく。

    鳥たちを見つつ、在宅勤務。そろそろ仕事を前に進め始める。年明けプロジェクトの会議がすでに2回。事務局が昨年中、全国からきた実施報告にあった改善希望項目を一覧にして、それをどうしましょうか?と話し合われた。編成、制作、技術など、それぞれの担当者が参加している。だが、まだ何も具体的な方策は決まっておらず、進んでいない。「これはやる必要がありますね」、「枠組みを話し合うコアメンバーの打合せをやった方がいいでしょう」、「では次の日程を決めましょう」という感じ。各部の担当者が自分の所管の範囲でしか意見を言わず、それ以外のことは他部所マターとし、踏み込んだ意見や提案をしないので、必然的にこんな感じになる。ダメなプロジェクトの典型だ。

    実際、「では、その部分はそちらの部署内で検討して次回に回答を」とかやっていると、無駄な時間が過ぎるだけだし、縦割り組織の中では、組織防衛の論理が上回り、オドロキのゼロ回答が出てくることすらある。

    なので、他部所へのお任せはアウトで、誰かが各部署へ侵食して首の根を押さえて動かす必要がある。で、結局そこまでやっているのは私だけなので、私が動かない限り、実務は何も進まない。でも私は、去年秋に限界を超える働き方をしたので、年内はペースを落とす、と宣言して少し静観してきた。そうしていたら、年が明けてプロジェクト事務局メンバーが少し焦り始めている、というのが現在地点。

    仕事というのは、ゴールにボールを叩き込むという結果を出さないと意味がなくて、いつまでもパスを回していても埒があかない。そしてプロジェクトの現状を見れば、7月までにかなりの数のゴールラッシュが必要なことは明らか。でも現状は、「目標は何点くらいに定めるべきか?」、「ゴールのノルマを各部署に何点ずつ振り分けたらいいか?」みたいなことを時間をかけて検討しそうな雰囲気すらある・・・みんな仲良くパスを回すのが好きなのだ。笑

    大事なのはゴールを決めることなので、ロングシュートかましてもいいし、一人でドリブルしてゴールしてもいいのだけど。

    ということで、年も明けたし、私もピッチに本格復帰してこれから貪欲にゴールを決めていく所存。まあ12月に山形へ行き、年明け岐阜に行って、すでにドリブルシュートは決めてあるんですけど。それはteams上でメンバーに共有してあるのだけど、スーパーゴールの意味や価値が理解できていない感じなのが残念。と言いつつ、事務局やプロジェクトメンバーの顔は立てて仕事は進めていなかないといけない。

    気は使いつつ、他部所に遠慮や忖度せずに物申していくのは、それなりに覚悟が必要な修羅の道となる。なので三面六臂、獅子奮迅の働きが必要で、始動にあたっては自分を鼓舞する気合が必要。(笑)

    ということで、日記でも宣言して、鳥たちに癒してもらいながら、頑張っていきましょう!

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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