ひと区切り
雪が少なくなり、4月らしい姿になってきた富士山。てっぺん付近だけ日が当たり、少し神々しい。 さあ金曜日。連休ウィーク前に...
風早草子
カザハヤソウシ
2025年1月19日
寒い土曜日、双子は朝から野球部練習へ、長男も後輩の練習を手伝う言ってそれに付いていった。夕方から高校の同窓会がある以外はヒマなのだ。彼らを送り出したあと、いつもの佐島まで18キロコースをのんびり走るが、風が冷たく寒かった。魚屋も魚は多くなさそう。
ということで、今日は家で大人しく過ごす感じ。夕食は任せれているのでオーケーへ買い物。夕食は鍋。双子1号はオンラインの講座が19:30からあるので、それまでに夕食を済まさねばならず、高校野球部員は帰宅が20時以降、そして長女は今日は21時までピザ屋のバイト、という感じなので、めいめい鍋食べてくれ、という感じになる。準備する私も楽なので、それで良いのだけど。
と、手抜き気分で買い物していたら、安い鶏皮を見つけてしまった。これは品質も適している、とつい2パック購入。
10年ほど前から、時々焼き鳥を自分で串に刺して焼いているのだが、その中で鶏皮については、串にグルグル巻きつけてある「博多風」というのを、ネットで見つけて研究してきた。今日は寒くてこのあと外に遊びに行く気も起きないので、家の中で焼き鳥串に刺して遊ぼう、という算段。
博多の本家のお店のHPを見ると、串にグルグル巻きに刺した鶏皮を焼いてはタレに漬け、焼いてはタレに漬け、と6回繰り返すとある。それに近い方法も試したことがあるが、さすがにそれは大変。そしてグリルで焼くと、油断するとすぐに焦げてしまう。要は脂が多い鶏皮の脂を落とせば良いので、やり方は色々考えられる。今時はネットを検索すれば、すでに自己流で博多風を作ったレシピを公開している人がたくさんいるので、そういうのも見てはみた。ただ、まず皮を茹でる、とかレンジでチンするというのが多い。私もまず茹でる、とか蒸し器で蒸す、というのは試したことがある。でも焼くだけの本家とは本質的に違うものになってしまう感じがするので、最近は茹でたりはしない。
まずは生の皮を小さく切ってグルグル巻きながら串にひたすら刺す。竹串は串の弾力を利用してうまくしならせて刺すのがコツだ。この10年くらいで体得したスキル。(笑)鶏皮に限らず、鶏肉は切りにくいので、作業を始める前に包丁をよく研ぐことも効率に影響するので重要。
鶏皮は半分廃棄物みたいなものなので安いのだが、鶏皮といっても体の部位ごとに大きさや厚さ、硬さがまちまち。また皮の裏に分厚く脂肪が付いているものも多い。最終的に脂肪と落とすので、あまり脂肪が多いと、串に刺す前に削ぎ落とす方がいい。そういう工程が入ると作業効率が落ちる。だから店で見て脂肪が多そうな皮の場合は買わない。今日オーケーで見つけた皮は、そういう意味で大きくて薄くて脂肪が少ない皮に見えたので、買ったわけである。しかも100グラム25円。いくら皮が安いといってもこれはスーパーで売ってる中でも破格の安さ。だからつい2パック買ってしまったのだが、これはやり過ぎだった。切ってグルグル刺す、切ってグルグル刺す、という作業に1時間以上かかってしまった。最後には右手の握力が麻痺してきた。
でも串に刺してしまえばもうこっちのもの。あとの工程は実はもう研究して確立されている。脂を落とす下焼きはグリルではなくオーブンでやる。今回2パックで35本になったが、これを全部オーブンに並べて加熱する。まあ180度で30分くらい。放っておいても焦げないので簡単だ。
風呂入って出てくるといい感じに仕上がっている感じ。これを焼き鳥のタレにドブンと漬け込んで冷蔵庫に入れておく。タレは10月に自分で作ったのが冷蔵庫に残っていた。足りないので妻が昨日唐揚げ用に作ったタレを足す。あとは食べるときに食べる分だけ出してグリルで軽く焼けばいい。
下焼きしてあるので、それなりに保存も効くと思うので、酒の肴のストックになる。原価は今回、1本7円くらいかな?コスパの良い酒の肴の研究が趣味の私が作るものの中でも最安かも。ただ、結構子どもに好評なので、たくさん作っても数日でなくなってしまうことが多い。まあ子どもがおいしく食べてくれるのは悪くはない。
あと、私は本家のものを食べたことはないので、博多風にこれがどのくらい近いのかはまったく不明です。
神奈川県葉山町/57歳