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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    フルスロットル

    きれいな鳥が来ないとさびしい、と妻が梅の木にミカンを刺したら、すぐにメジロがやってきた。やはりスズメやキジバトより華やか。そういえば、妻がドラマを見ていたのはTverではなくNetflixだったそうな。訂正しておこう。

    さて仕事はいよいよ本気モード。生ぬるいパス回しを打ち切って、強制的に分科会を立ち上げて実務を進め始める。各分科会のエンジンの点火は私がやる。誰かがやるのを待っていては始まらない。

    やるとなったら、選択はフルスロットル一択だ。昔ラリードライバーのカルロス・サインツがインタビュー記事で言っていた。「アクセル操作は、全開か、全閉の二つしかない」

    トヨタとランチャがガチで戦っていたあの頃のWRCは面白かったな。TTE監督のオベ・アンダーソンのレクサスは、一回のラリー中にタイヤを2回交換するらしい、とか、頭がイカれた人たちがやってるヨーロッパのラリー。神経は理解できないけど、映像を見るのは好きだった。目的地に最短時間で到達することを競うラリードライバーの言葉には一つの真理がある。だからサインツの教えを守って、仕事もやる時はアクセルペダルを床まで踏み込むように心がけている。残業とか徹夜するとかいう話ではなく、あくまで集中力の比喩ですが。

    年が明け、仕事についてはうれしい話もあった。10月のプロジェクトに招集されて仕事をしたメンバーの一人から直接メールをもらった。「次の7月のプロジェクトもあなたが仕切るならぜひ参加したい」と、参加志願がきた。これまであたかも罰ゲーム的に思われてきたプロジェクトなので、そこに志願者が来るのは革命的トピックだ。DXと抜本的業務改革を進めてきた立場として素直にうれしい。

    志願者の期待を裏切らないように、この先もフルスロットルで。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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