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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    ヒヨドリとムクドリ

    夏みかんの果肉を飲み込むヒヨドリ。メジロとともに庭のミカンの常連。このミカンに日曜日の朝、珍しい訪問者があった。ムクドリだ。時間は短かったが、少し夏みかんをつついていた。

    ヒヨドリとムクドリ。大きさは似たようなもので、どちらも住宅街で普通に見られるとても身近な鳥だ。昆虫と木の実をよく食べるところも共通している。ピラカンサとかセンダンとか、同じ木に両者が群がって実を食べる様子もよく見る。柿の実も両者とも大好物。しかし、ヒヨドリがミカンが大好きなのに対して、ムクドリは柑橘類にはほとんど寄り付かない。鳥の好き嫌いはよくわからない。

    ネットで調べると、ムクドリはしょ糖が消化できないため、含まれる糖分の中でしょ糖が多い柑橘類は忌避する習性がある、という記載がポツポツ出てくる。農水省のHPらしいものにも記載されている。なるほど。もっともらしい説明だが、こういう話を簡単には信じない方がいい。ムクドリの消化機能なんて生理科学的な研究を過去に日本で真面目に研究した学者がいるとは思えない。かなりの数、飼育したり解剖しないと無理な気がするから。マウスなどを使うのとはハードルの高さが違う。となると、根拠は海外の研究か?とも思うけど、その根拠の論文とかソースがちゃんと示されていないと、ちょっと信じられない。そもそも柑橘類が他の果物に比べて、そんなにしょ糖の含有率が高いのだろうか?酸っぱいのは分かるけど。

    ネット上で色々調べる限りでも、柑橘類よりバナナとか、それこそ柿の方がしょ糖の割合が高そうに見える。https://www.ict.ne.jp/~wadaken/pdf/tousosei.pdf ただ、ネットで出てくるこういう図表もいつ誰が調べたものか、詳しい記載がないので鵜呑みにはできないけど。

    このムクドリしょ糖消化できない説は、都市鳥研究会の唐沢さんが数年前に出版した本に書いたようで、ネット上にはそれを読んで、よくわかった、という感想を書いている人もたくさんいる。でも、唐沢さんが自分でムクドリの生理的な研究してるはずもないので、どこかからの引用なんだと思うけど、率直に本当かな?と疑問を感じる。世の中、本に書かれているからと言って、正しいとは限らない。というか、本に書かれていても、新聞、テレビで言っていても、間違っている話なんてゴマンとある。ましてやネットなんて言わんやだ。

    ということを電車の中でネットで調べて、通勤の暇つぶし。この疑問は継続して調べていこう。

    ちなみに土日と祝日の狭間で休む人が多いのか、電車は空いている。

    仕事中、ローソンにカフェラテを買いに行ったら、まだ北海道の牛乳が届かないようでカフェラテは買えず。乳牛からは毎日牛乳が出ているはずなので、どこかに在庫が大量に滞留してしまっていると思われる。きっと大変だ。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

    ©30YEARS ARCADE