東京、最先端エンタメまでの距離感
特に予定もなく、ワンオペのGW前半最終日...
風早草子
カザハヤソウシ
2025年3月1日
2月最終日。空気の透明度が下がり、富士山が霞み始めた。春が近付いている。急がないといけない。が、出勤の出鼻をくじく沿線火災で電車は遅れ。遅れついでに、横浜駅で来週の出張の新幹線チケットを買う。昨日の帰りに買っておこうと思っていたが、遅くなり過ぎて帰宅してしまった。1週間後だし、問題なく取れるだろうと思っていたら、朝から昼前までの便がまさかの満席。取れたのは予定にギリ間に合う便。昨夜ならもっと早い便が取れたのでは・・・この時期の秋田ってそんなに人気があるのか?
昨日の後始末をしつつ、渾身の2月ラストスパート。と、そこで珍しく良いニュース。カイシャの中で一番エライ賞を我々の開発チームがもらえることになった。
正直、私は斬った敵の数を数えないタイプのサムライなので、論功行賞に興味はほとんどない。なので、これまで社内表彰のようなものにエントリー、すなわち上申をしたことがまったくなかった。
コンテンツを作る仕事をずっとしてきたので、評価は見た人が下すものがすべてで、社内の偉い人に褒めてもらうとか、あまり意味を感じない。そんな賞を取るために手間と時間をかけて、上申とか根回しとかロビー活動をするのは馬鹿げている。そして何よりコンテンツが良いものだったかは、作った本人が一番分かっている。
でも、今回のプロジェクトはそういうコンテンツではないし、献身的で優秀な開発チームに支えてもらってここまできている。なので、彼らのためにそういう賞を是非獲りたかった。そして開発チーム以外、プロジェクトの陣容はあまりに薄く、実質ほぼ私が一人でやってきた。そのためゲリラ的、パルチザン的雰囲気は否めず、社内的に正統性に疑念を持たれていた感がややあった。そういう意味で、今回の受賞はそれを払拭し、お墨付きをもらう意味があると思っている。おそらく今後の仕事がかなりやりやすくなる。水戸黄門の印籠のような効果が出るはず。(笑)そう、それが今回賞を取りに行った実利的な目的だったりする。なので喜びより、一安心の気分かも。
こういう日くらい、デパ地下で値引き品ではない食べ物を買い、一人祝杯。ワインはコンビニだけど、その中では高い方。(笑)
家に帰って話したら、子どもたちが「トーさんすごいじゃん!」と皆で拍手してくれたのが一番嬉しかったかも。
「やっとトーさんの苦労が報われたね。」とか「ついに正当な評価が受けられたじゃん」とか。家族にどれだけぼやいてきたんだ?という裏返しでもあるけど。(笑)
まあ、一人で始めた戦いの2年間の一つの達成地点ではある。ゴールではないけど、今夜は素直に喜ぼう。I got it!
神奈川県葉山町/57歳