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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    年度の始まり色々

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    迂闊にもこんな制度が始まることを知らなかった。もろに我が家に関係する話じゃないか!ソッコーで長女と長男にLINEを送り学生窓口に書類をもらいに行くように指示。大学の授業料が70万円も支援されるのは大きい。万年、青息吐息の我が家の家計にとってはなおさらだ。

    少子化対策、10年遅いだろ?みたいな話ばかりだけど、まだ長女も一年ある。下もいるし、とにかく申請だ。しかしこの制度、当の長女、長男も知らなかったし、職場の同僚も知らなかった。どのくらいアナウンスされていたのだろう?私の周囲がぼんやりしていただけだろうか?

    さて新年度が始まり、いろいろ動き始めているが、学生と違って私の仕事には目立ったトピックはない。職場の食堂の寿司コーナーが年度末で廃止になったことくらいか。これは、密かな寿司コーナー愛用者だったので地味にショック。(笑)

    中学生、高校生は新しいクラスや委員会になり、部活は最上級生。次男の野球部には中学の後輩が入部してくるということで、後輩から次男に、よろしくお願いします、みたいなLINEが来た。「こういうのって、どう返事するのがいいと思う?」と姉に相談していた。そのくらい自分で考えろ、というか、何でもいいじゃん、と思いつつ、二人の会話を聞いてツッコミを入れる。

    後輩君は、次男の2年下なので、双子の1年上の先輩に当たる。妻がそのお母さんに聞いた話では、丸坊主は絶対イヤだけど、次男の野球部の丸刈り強制がなくなったので、野球部に入ることにしたということ。

    近隣の県立の中で、次男の高校野球部だけ、頑なに丸刈りを続けていたことは、この辺りの野球関係者には割とよく知られていた話だった。高校は野球部だけで選んで入学するものではないので、結果的に丸刈りが嫌で野球をやめた生徒もそれなりにいたことだろう。実際にそういう生徒がいた、という話も聞いている。

    結果的に校長が正式に「ハラスメント」と認定し、前顧問が全部員に謝罪して撤回させられることになった丸刈り強制。だが問題はそれが何年も放置されてきたことだ。これがなければ違った高校生活を送っていた生徒がいたはずだ。私が高校に文書を送り、ガチで抗議と改善の申し入れをしたのは、もちろん自分の息子のためだが、結果的に後輩の高校生活にも影響を及ぼしている。

    高校生が部活に打ち込める青春期の時間と体験は、その年代でしか味わえないかけがえのないものだと思う。でもその期間は長い人生から見たら、ほんの一瞬だ。彼らの青春の妨げになるようなものがあって、それを大人が取り除けるならば、即座に躊躇なく、行動は起こしてやりたいと思う。

    青春時代って、本当に短いし、子どもはあっという間に大きくなり、次のステージに進んでしまう。親として、大人として後悔なく行動していくのがこれからも目標だ。

    最後の夏に向かう次男たち3年生、そしてこれから入部してくる後輩君たち。実り多き青春時代を体験できることを祈りたい。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

    ©30YEARS ARCADE