お便りフォーム

    お名前(ニックネーム)*

    Eメール*

    宛先*

    メッセージ*

    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    花筏

    川面を埋める桜の花びらがゆっくり海に向かって流れていく。今朝の森戸川。もう金曜日。ランニングのあと、今週の仕上げの仕事を片付けに出勤。

    渋谷からPCを持って地下鉄で半蔵門へ。他団体の全国向け勉強会にゲスト参加。霞ヶ関から講師を招いての開催、うちはやっていない取り組みなので、ぜひ見てみたいと、オブザーバー参加を希望したもの。「それならぜひそちらのDXの話をしてほしい」と頼まれ、持ち時間を45分も割り当てられてしまった。プログラムを見ると、完全に霞ヶ関の官僚と私が二大講師だ。(笑)

    変に遠慮するのもカッコ悪いので、頼まれたからにはドンと引き受けた。夏の大仕事では、今日の参加各社に、全都道府県で我々と、新しい手法で連携してもらわねばならない部分も実はある。各県出先同士でやることではあるけど、元締めの私から先に話をしておくのは地ならしになろう、という計算もある。

    始まってみるとZOOMで入っている参加者は250人ほど。聞いていたよりかなり多い。まあ準備してきた通りにやるだけだ。目の前には私を映すカメラまで用意されている。

    「全国の加盟各社の皆さん、初めまして!」

    例の如くZOOMはリアクションが見えないので、全国の参加者の手応えは掴みにくいが、同じ会議室にいた人の反応は良かった。これまでの蓄積で面白く説明できる材料はたくさん作ってあるし、今回もそれなりにちゃんと準備はしてきた。そして私もあちこちで説明しているので、十分手慣れている。ただ、昨夜の同期会のあとだけに、報道ディレクターという本職からかなり離れた仕事をやっていることは改めて感じる。でも、今日の参加も自分で決めて、面白がってやっていることなので、いいかな。歴代の担当者でこんなところまで顔を出して、啓蒙・協力を訴えた人間は当然誰もいない。業務の新たな地平を自分で広げているのは悪くない。

    日頃メールでやり取りばかりの官僚君と、同席して会の合間に色々話せたのも良かった。やっぱり対面で話すことは大事だ。普段はザッツ官僚、役人構文の見本みたいなメールしか送ってこないけど、対面で話せばちゃんと笑顔も見せてくれる今の若者だ。まあ超真面目だとは思うけど。「先週メールで問い合わせた件って、まだ時間かかります?」と聞いたら「すいません!あと一つだけ確認取らないといけない点がありまして・・・」みたいにえらく謝られて、むしろ恐縮してしまった。責めたつもりは全くないのだけど、年齢差とかで圧を感じさせているのか?もしそうなら、意識して気をつけないといけない。オッサンになると、威張ったりしているつもりもなく、普通にやっているなのに、若い子から、怖そうな人、と知らないところで変に恐れられていることが、時々あるのだ。年取って人相が悪くなるのかも?だから少し過剰なくらい明るく愛想良く、腰低く接しないと、若者に予想外にビビられてしまうことがある。社内の若手と接する時は、普段からかなり気をつけているのだけど、役所相手はあまり意識してなかった。というか、官僚構文無味乾燥で来るメールには、こちらもいつも理詰めのメールを返しているので、相手に思っている以上のプレッシャーをかけていたかも?まあ関係上、プレッシャーをかけるべき相手ではあるのだけど。その辺りの加減まで配慮するのはやや面倒だけど、ちょっとは気にしよう。そういうことも大事だと思っているので、日記に記録しておく。

    とりあえず会は無事終了。渋谷に戻ると雷が鳴り出した。

    今日でまた関門を一つ通過。でも連休があることを考えると、この先の仕事は4月中に片付けた方がいいものが多くなってくることは間違いない。来週からペースを上げよう!

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

    ©30YEARS ARCADE