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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    冷たい雨の中の敗戦

    双子中学野球部、春の大会の試合の予定。ただ朝から雨の予報なので、8割方、中止ではないか?と思いつつ、起きた時点では雨は降っていないので、おにぎりを作って双子を起こす。このあとの予報は鉄板で雨だが、中止の連絡は来ないので、強行開催の模様。逗子の運動公園まで双子を車で送り、試合開始に合わせて妻と観戦へ。すでに雨は降り出していて、雨中の試合となった。

    メンバー10人のうち、7人が中学から野球を始めたという初心者チーム。去年の夏に新チームになってから、練習を重ねて、それなりに野球の形にはなってきたが、まだまだ成長途上。数少ない経験者であるうちの子も、双子1号はまだ慣れないキャッチャーに苦戦している。雨が降り続き、ワンバンして泥が付くたびにボールを交換するナーバスな試合進行。1回、3回に2点ずつ取られるも、こちらも満塁のチャンスを作るなど、3回までは何とか試合になっていたのだけど・・・
    4回、雨と寒さで集中力が落ちる中、選手たちの経験の浅さ、そして技量の未熟さなど、力不足の部分が一挙に露呈して、ワンアウトも取れないまま、相手の攻撃を止められなくなってしまった。ヒット、エラー、悪送球、フォアボール、押し出し・・・一挙に10点を取られてしまった。ヒットを打たれるのは仕方ないのだけど、ボールを止めた外野手が内野に返すボールを誰に投げるのか、意思がはっきりしない返球をして、経験の浅い内野の子たちも思わずお見合いしてしまい、捕手の双子1号も完全にテンパっていて指示の声が出せず、ボールが点々とする間にランナーに次の塁に進まれてしまう、という感じだ。冷たい雨が降り続ける中で守備の時間がずっと続き、選手たちは顔が青い。みんなもう声も出なくなっている。辛い試合だけど、これを見届けるのも親の仕事かな。

    押し出しでこの回の10点目が入ったところで、エースの子がついに降板し、レフトから双子2号がマウンドへ。相手の長打に備えてレフトを守っている双子2号のところには今日は全く打球が飛ばず、失点にも絡んでいない。それもあってなのか、性格なのか、急な登板を告げられて、何だかニコニコしながらマウンドにやってきた。この子の空気に影響受けない明るさは、貴重かも。真っ青な顔になっている双子1号相手にニコニコしながら投球練習。また双子バッテリーだ。

    ツーアウト満塁のピンチだったが、相手が初球を打ってサードゴロ、三塁手が捕球してベースを踏んでスリーアウト。ピンチを切り抜けた。

    5回の表はヒットを打たれて点も取られたけど、実戦で初めて変化球が決まり初めて、相手チームが明らかに戸惑っていて、ちょっとこの先の可能性を感じた。本人も手応えを感じて楽しかったようだ。チームは五回裏、最後の攻撃で、連打で一点を返して少し意地は見せられた。また去年入部して野球を始めた女の子の選手も内野ゴロをしっかり捕球して一塁に送球してアウトを取っていた。今日はダメなところがいっぱい出ての辛い大敗だったけど、細かく見れば、やっぱりみんな成長していると思う。まだ夏の大会まで時間はある。頑張れ中学生!

    雨だけでなく思いの外寒くて、選手は大変だった模様。風呂に入って昼食を食べた双子1号は、泥のように眠ってしまった。長男、次男のように体格やセンスに恵まれているわけではないので、キャッチャーこなすのに必死なのだろう。でも前に比べればキャッチングなどは確実に上手くなっているし、2塁送球もいい球がいくようになてきたと思うよ!

    午後は妻に頼まれて、車で茅ヶ崎のあるショップへ。前々からの懸案がらみだったのだが、一気に大きく決断。今でしょ!という感じ。この件はまた後日。

    朝から雨の中を動き回ってヘトヘトの日曜日、結局夕食はまた鍋。昨日のアンコウをぶち込むが、子どもがあまり喜ばないので、豚肉も投入。あんこうの胃袋とか、コリコリしているので、少しモツ鍋っぽい気分でどうかと思って、庭のニラを刈り取ってきて大量投入。これはありかも。

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

    ©30YEARS ARCADE