久しぶりに母通院の付き添いで、仕事を休んで実家に向かう。2ヶ月続けて兄が行ってくれていた。

逗子から乗る横横道からの高速は、幸浦で海沿いに出るまで、三浦半島の山中を走る。道路沿いの山は、ヤマザクラの木が非常に多くて桜の季節はとても華やかで好きな風景だ。でも今日通ると、山の桜はすっかり散り、木々が芽吹いて完全に新緑だった。今年の桜は見逃した。

山の花の主役はすでに藤だ。季節が私を追い越して進んでいる、そんな感覚を覚えるドライブだった。年が明けてから、かなりの休日出勤を重ね、家族や子どものイベントも多く、必死にこなして来たけど、そういう生活をしていると、季節に追い越されてしまう。

今日はiPadがなぜかグロリア・エステファンの曲をたくさんピックアップしてくる。目的地は気が進まないところだけど、車を運転することは好きなので、マイアミサウンドで晴れた新緑の道を気持ちよく進む。

母は足元が結構怪しくなっていて、歩く時に体が右に傾いている。医師に相談すると、可能性として脳に何らかの症状があることも考えられるとして、心配なら、脳外科でCTやMRIを使って調べてもらってください、ということで、紹介状を書かれる。そこまでするかは、兄と相談か？

母のリクエストを受けてヨーカ堂で買い物。アクエリアスを箱買いしたり、食べ物を入れるという小さいポリ袋など。他、サボっていた電気料金の口座引き落としの書類に母の印鑑を押して投函。LANケーブルを買って来て家のWi-Fi環境の復旧などなど。他、冷蔵庫にあったいつ買ったか分からないアップルパイとかを黙って回収。今日処方された薬を訪看さんに引き継いで引き上げ。毎度のことだが、疲れる。情報は全てLINEで兄夫婦と共有。

父の命日は4月18日なので、亡くなって3年となった。父の墓の横にあるエノキの木の葉が茂り、木陰を作っていた。

葉山に戻ってから、母から電話がかかって来て、昼間買ったポリ袋がなくて困っているということ。買い物から戻り、私がテーブルに置き、それを母が手に取って確かめていたところまでは見ていたが、どこにしまったかは分からない。見つからなくて困り果てていると訴えるが、付き合いきれないので、「必ずあるから見つかるまで探して」と言って電話を切る。

こうしたやりとりも、兄夫婦と情報は共有。ヘルパーさんや訪看さんのサポートは受けているが、一人で暮らせる限界は着実に近付いている。父の死から3年、きっとそんな感じになるのでは？と想像していたが、やっぱり、という感じ。

まだ日があるので葉山に帰って8キロほどランニング。土日は久しぶりに2日とも佐島までの18キロコースを走れた。体力はここ一番、ピンチになった時の保険だ。この先も色々あると思うので鍛えられる時にしっかり鍛えておく。走っている途中、ピザ屋のバイクで走る長女がすれ違いざまに手を振って去っていった。中高生は日が長くなり部活の帰りが遅い。みんな頑張っている。