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    風早草子

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    カザハヤソウシ

    イソヒヨドリと遊ぶ

    平日早朝のイソヒヨドリ撮影チャレンジ。
    最近都市進出が著しい青い鳥、イソヒヨドリ。うちの町内でも珍しい鳥ではないのだけど、ムクドリやシジュウカラみたいに満遍なく市街地にいる訳でもない。このイソヒヨドリが、今年は我が家のあるブロックにオスがナワバリを構え、春先から盛んに囀っている。この家に来て9年目で初だ。見ていると、オスは鳴くときによく翼を広げている。体全体でアピールしている感じ。そういう行動を取ることは知っていたけど、これほどの頻度でやっているとは思っていなかった。小鳥の仲間で、囀るときにこれほど翼を広げる種類は他は思い当たらない。そこで、そういう姿を写真に収めたいとしばらく前から思っていた。
    イソヒヨドリはいつも高い場所で鳴いているので、地上から撮影しようとすると必然的に空バックの見上げる写真しか撮れない。しかし、今年は家の近所で囀っているので家の3階の物干しから狙えば、横から撮れる。そして600ミリレンズを買ったので、少々遠くても撮影可能。
    ということで、しばらく前からカメラにレンズをセットしてスタンバイしていたのだけど、じっくり狙える土日はずっと曇り空。天気が良い日も、鳴き声がしてカメラを持って物干しに駆け上がっても、イソヒヨドリは意外と移り気で、鳴く場所を頻繁に渡り歩き、3階に上がった時はもういない、という失敗の繰り返し。一般的に鳥は繁殖期が進んで、ヒナが生まれたりしてくると、囀りのテンションが下がってくるので、羽を広げるような鳴き方の頻度は落ちるのでは?とちょっと焦っていた。

    そんな中、やってきたのが今朝のチャンス。

    5時に起きて台所を片付けたり、洗濯機を回したりして、よみうりランドに遠足に行くという次男を6時に起こしたあと、少し時間に余裕があった。そんな時、6時20分ごろ、近くで囀るイソヒヨドリの声が聞こえてきた。カメラを持って物干しに駆け上がると、近くの電柱のてっぺんでイソヒヨドリのオスが朗々と囀っていた。翼も頻繁に広げている。10分ほど、タイミングを狙い澄ましてシャッターを切った。仕事前のささやかなレジャー、楽しかった。

    写真はiPadに転送して、出勤の電車の中で確認。良いシーンは撮れているしピントも合っているのだけど、イソヒヨドリの青、光線の具合でなかなか色が出にくく難しい。空バックだと逆光気味で沈むし、山バックでまともに光が当たった写真は青が飛んでいる。まあデジタルなので補正前提でシャッターは切っているのだけど、こういうデリケートな色の鳥の場合、撮影する時からもっと補正をかけた方が良いのかもしれない。まあでも一応目的達成して満足。

    Screenshot

    ちなみにただ撮っただけだとこんな感じ。これをiPadで露出やコントラストなどさまざま調整するとこんな感じになります。

    でも多分、やりすぎると不自然さは否めなくなります。(笑)ちなみにイソヒヨドリは声もとてもきれいなので、見られたら動画もどうぞ。

    DSC_0567

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

    ©30YEARS ARCADE