¥0 ワークショップ企画の名残
週末のスプーン作りワークショップで出た彫...
風早草子
カザハヤソウシ
2025年5月10日
妻が知り合いにもらったカサブランカが、毎日、新しい大輪の花を咲かせて強い芳香を放っている。こんなに大きな花を次々開花させるとはエネルギッシュな植物だと思う。ちなみに花粉で周囲が汚れないようにマメ人間の私が毎朝、新しく咲いた花の雄しべからヤクを取り除いている。ここ数日の習慣。(笑)
葉山に住んで山や海岸を身近に暮らすようになってから、ユリはとても身近になった花だ。生活圏内に季節ごとに自生しているユリが咲く。6月になると山の中でヤマユリが咲き始める。カサブランカの原種とされるヤマユリは、山の中で勝手に咲いている花としては異色の大きさと派手さだ。コレって本当に野生の植物?って思うが、山の中で笹や他の草に負けずにたくましく咲いている。
氷河期に何度も雪や氷に覆われた影響で植物の多様性が小さい欧米に比べると、氷河に覆われていない日本の植物相は多様だ。特にユリは多様で美しいものが多くて、江戸時代以降、欧米に大量に輸出されてあちらの園芸界に大きな影響を与えた。鎌倉あたりにも栽培農家がたくさんあったらしい。
これからの季節、ヤマユリのあとは、海岸のスカシユリ、住宅街にも多いオニユリ、そして雑草のようにどこでも咲くタカサゴユリ、と様々なユリが身近に咲く。オニユリはムカゴで増やせるので、うちの庭でも育て続けて去年、やっと花が咲いた。私的には嬉しかったのだけど、これまた妻とは好みが合わず、彼女的にはあまり好きではないらしい。(笑)
神奈川県葉山町/57歳