¥0 がんばりかーど
ムスメの通級。今年から場所が変わり、週1...
風早草子
カザハヤソウシ
2025年5月14日
sakipomcoさんの日記で「山野の鳥」という懐かしいフレーズを見たので気分を変えて鳥の話。いや、気分変えなくても鳥の話ばかり日記に書いてるか?今日も朝からホトトギスが盛んに鳴いている。去年の記録を調べると初鳴きは5月15日だけど、過去を遡ると5月26日とか、もっと遅い記録が多い。今年は渡来が早い。ホトトギス、東京の都心育ちの私には全く馴染みがなかった鳥だが、都会の真ん中以外は、結構珍しくない鳥だ。カッコウなどと同様に他の鳥の巣に卵を産み、育てさせる托卵性だが、ホトトギスは托卵相手がウグイス。このウグイスという鳥が実は大都会の中心以外は日本中ほとんどどこでも繁殖している、実はとても分布の広い鳥なので、ホトトギスもそれなりにどこでもいる、ということになっている。ただどこにもいて、年中賑やかに鳴いているものの滅多に姿を見ない鳥。だいたい山の峰の木立の中で鳴いていて、峰から峰に渡り歩いている感じ。なので見るのはほとんど移動中、飛びながら鳴く姿くらい。ちなみに夜もよく鳴く鳥だ。
それはともかく「山野の鳥」。これは日本野鳥の会の携帯用の小型図鑑、フィールドガイドのタイトルだ。バードウォッチングというのは、やはり欧米の文化で、あちらには昔から野外で識別に使うフィールドガイドというものが豊富にあった。しかし日本ではかつて図鑑というと学研とか小学館の大きいものばかりだった。そこで日本野鳥の会が日本版のフィールドガイドを作り、そのタイトルが「山野の鳥」だった。のちに水鳥版の「水辺の鳥」も出た。私はどちらも小学生の時に買って今も持っている。ちなみに山野の鳥は割とすぐに改訂されて表紙の鳥がキビタキに変わった。このミソサザイの表紙の山野の鳥を持っている人は実は少ない。(笑)
ただ、山野の鳥も水辺の鳥も、フィールドガイドとしては、あまり大したものではない。掲載されている鳥の種類が少ない上に絵も貧弱だ。ただこれは野鳥の会のせいではなく、そもそも日本の野鳥の図鑑のレベルが低いことによる。画力があって、野鳥の知識も豊富な画家というのがいなかったのである。日本画は伝統的に鳥をモチーフにした絵をたくさん描いてきたが、狩野派とかの絵は、鷲とか鶴とか、そのスタイルで鳥を描いているもので、図鑑に使えるような絵ではない。そもそも松の木に止まるタンチョウ鶴とか、本当はツルではなくコウノトリの修正を描いているもので、鳥違いである。若冲が鶏を描く情熱で野鳥を描いていたら?とちょっと思うが、彼は普通の野鳥で群鶏図みたいなのは描いていない。
で、その後、日本でももっと優れたフィールドガイドのニーズが高まっていくのだが、これは高野伸二さんという方が図版を描いていくことになる。高野さんは当時の野鳥識別の第一人者で、シャープで美しい野鳥写真も多く撮られていた。私も何度か探鳥会などでお会いして、子どもだったが話をしたこともある。とても温厚な優しい人だった。しかし高野さんは絵の専門家ではなく、ご自身の画力に全く自信は持っていなかったので、図鑑の絵を描くというには嫌だったらしい。しかし、画力より野鳥の知識、ということで、図鑑の絵をその後あちこちで描かされ続けて、最終的に野鳥の会が出した日本の決定版とも言える「フィールドガイド日本の野鳥」も高野さんの筆となった。
高野さんも大変苦労され、野鳥の識別ガイドとしてはとても優れた本になったが、やはりイギリスのフィールドガイドと比べると絵のタッチが雲泥の差。いや比較しては失礼なのだけど。欧米のフィールドガイド、種類はたくさんあるのだけど、鳥のポーズ、仕草、佇まいの切り取り方がレベルが違う。単に鑑賞物として見ていて楽しいので、子どもの頃から小遣いで結構買った。
山野の鳥、というフレーズに刺激されて久しぶりに本棚から引っ張り出してみた。
並べてしまうのは高野さんに申し訳ないが、比較するとよくわかると思う。
さて、しかしまだ火曜日なのにヘトヘトなのはどうしたものか。(笑)全国説明会、3.5時間の長丁場。半分くらいは私の話だったか?全国の参加者、カウンターの数字は480くらいだったが、伝わったかな。
会議中、兄から盛んの母のグループホームの情報が来ていた。しかし会議終了後、押し寄せる質問対応でなかなか読めず。
家に帰ると、食洗機が故障していた。洗おうと投入した食器類が洗えずにたっぷり入っている。これは手で洗うしかない。さて、直るだろうか?しばらく厳しい。
そういえば、運動会予行練習での双子100メートル対決第一ラウンドは双子1号が僅差で2号に勝ったそうな。6人で走り1位と2位。あれ、この子達、足速いんだっけ?という感じ。
神奈川県葉山町/57歳