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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    過集中を緩める

    今週、帰りも遅く結構疲れているのだけど、5時のアラームが鳴る前に目が覚める。今朝は4:30だった。たぶん仕事に気持ちが入り過ぎている。本番が近付き、否応なく緊張感が高まっている。新たなトライアルを多々実施する今回、これから決めなければならないこと、見極めて最終決断しなければならないことはとても多い。それを今から一個一個真剣に考えて悩んでも体がもたない。羊がわりに数えるだけにして寝てしまうのがいいのだけど、やはりすでに気持ちが入り過ぎていて、脳の奥から「働け!」という指令が出て目が覚める感じ。はっきり言ってよくない。まだ早い。

    朝の5時前から勝手に目が覚める、とか集中過剰、過集中状態。いわゆる火事場の馬鹿力みたいなもので、長続きしないし反動がくる。まだそんな時期ではないので、意識して気持ちをペースダウン。

    午後やや眠気を感じたので、少し職場を出て外を歩く。初夏の陽気だけど、代々木公園の木陰は心地よい。長女と長男が小さい頃、自主保育で毎日通った代々木公園。そして高校時代、陸上部の練習で毎週来ていた織田フィールド。渋谷はなんだかんだ言って仕事以外に思い出が多い街だ。その織田フィールドは改修工事中だった。

    代々木公園内の陸上競技場だが、織田幹雄の業績を称えて織田フィールドの愛称で昔から呼ばれている。立派な400メートルトラックで無料開放されている。東京都心の高校はどこも十分なグランドがないため、練習時間に余裕がある日は、地下鉄に乗ってここまで来て400メートルトラックで練習するところが多かった。うちの部も水曜日と土曜日は赤坂見附から地下鉄で代々木公園まで来て、ここで練習をしていた。都心の同地区ライバル校、九段とか三田とか、都立青山、目黒、國學院、都立駒場とか集うムードは独特で、火花が散る感もあるが、ライバル校でも実力者同士は面識があるので、言葉を交わして交流がある。先輩のそういう他校と交流する様子を見て1年生の頃は憧れを感じたものだ。でも他校の選手に一目置かれる存在にならないと、そういう交流には入れない。そのために練習するわけではないが、自分もそういう実力者になりたい、というのも一つのモチベーションだった気がする。まあおかげで高3の頃には、織田フィールドで少しは肩で風を切って歩けるくらいにはなった。あの頃を思い出すと懐かしいけど、1500mとか800mとかは、ああいう競技はもう一生走らなくていいかな。本当に死ぬほどキツかった。今やったら痛風発症のトリガーになりそう。(笑)

    でも昔の思い出も蘇っていい気分転換とペースダウンにはなった感じ。なつかしついでに恥ずかしいが、実家のビデオでキャプチャーした高校時代の画像を貼っておこう。体重58キロだった頃。

    Screenshot

     

     

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

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