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    風早草子

    風早草子
    カザハヤソウシ

    白球を追って

    休日は忙しい。中学生も高校生も練習試合。双子は6時に起きておにぎりを3個ずつ持って出掛けていった。晴れてやや暑い。走っておきたいが、双子の試合も久しぶりだし見物したい。ということで、走って中学校へ。双子が自転車通学している中学まで距離は約2キロ。走っても大したことはない。山の中にある中学校はずっとホトトギスの声が聞こえていて気持ちいい。

    1回2回で3点取られていた状況で到着。ワンサイドゲームで負けるのかと思ったら、以降はしっかり守って得点を許さず。ゴロもフライもきっちり捌き、三本間の挟殺プレーも数度の球のやりとりをしくじらず、最後は双子一号がランナーをしっかり追ってタッチアウトにしていた。上手になったものだ。今年たくさん入った一年生は皆経験者で、代打で打席に何人かが立ったが、構えがサマになっていた。そして6回からは双子2号が当番。それに合わせて双子1号がファーストからキャッチャーに。また双子バッテリー。(笑)見どころが多過ぎて笑える。双子2号君は、性格が自由なせいなのか?投球フォームがやや独特でそもそも球に癖がある。ただでさえ癖球のためか、最近覚えた変化球が何を投げても曲がりまくる。ただし荒れ球ノーコンでキャッチャー泣かせ。そういうこともあって、最近キャッチャーを始めた2年生から双子1号にマスク交代らしい。注目の投球、今日も荒れていたけど、前より良くなっている気もする。左打者に大きく曲がるカーブでデッドボールという嫌がらせみたいな球も投げていたけど。四死球で招いた一死満塁のピンチも何とか切り抜けて2回無失点だった。次の試合も5回を投げて1失点だったらしい。まああれだけ曲がる球でストライクに来たら、中学生はあまり打てないだろう。

    ちなみに素直でお人好しの双子1号君は、投げる球も素直で癖がない。ピッチャーをやったらバッターから見て打ちやすい球がいきそう。一卵性の双子だけど色々な違いがたくさんあるものだ。

    攻撃の方は、相手左投手の巧みな牽制に一塁ランナーが何度も誘い出されて刺される、素朴な我がチームのお約束な展開。でも最終回、ついに相手投手を捉えて2点を取り一点差。さらに攻めて二死満塁で四番の双子2号、という絶好の場面。しかし残念ながら空振り三振。(笑)次男だとこういう場面、必ず打つんだけど、双子はね。まあでも夏に向けた練習試合だし。今日は妻も見に来て一眼レフで写真を撮っていた。見どころたっぷりで楽しめた。

    中学校から長いトンネルを通って町の反対側に抜けて海に出るコースで走って帰宅。走行距離は12キロほど。高校生の練習試合も午後にある。ただその前に町内会費の集金という重要ミッションを済ませなければならない。釣り銭や領収書を準備して一軒一軒訪ねるのはなかなか億劫だ。それを思うと、高校生の試合は見に行かなくていいかな?と思う。しかし考えてみると、次男の野球部生活もあと2ヶ月ほどしかない。夏本番は何をおいても見にくいつもりだけど、このあと加速度的に忙しくなる仕事を考えると、もう彼の野球をしている姿を見る機会は何回もない。明日も出勤だし。ということで、気合を入れて急ぎ町内会費の集金へ。幸い皆さんご在宅で何とか組長の役割は果たせた。

    Screenshot

    そしてバイクで次男の高校へ。今日は鎌学の学園祭が開催されているらしく、北鎌倉は普段に増して人も車も多くてカオスだったが、何とか到着して今日も次男のヒットを見ることができた。試合も快勝。チームの力は充実してきているのではないだろうか。次男も出塁してベース上に立つ姿が格段に逞しくなっている。白球を追う高校生と中学生、3年の夏、どんなドラマが見られるだろうか?

    夕食は唐揚げ。手抜きは否めないが、野球部男子にはこれで十分だろう。カロリーとか体重とか全く気にせず飯が食える時期って、長い人生の中でちょっとしかない貴重な時代なんだけど、子どもにそんなこと言ってもわからないだろう。(笑)

    書き手

    海秋紗

    海秋紗

    神奈川県葉山町/57歳

    ©30YEARS ARCADE