関税
高三になった次男に「関税って英語で何て言うか、知ってる?」と聞いたが、知らなかった。私は中学生の頃からそれが「tarif...
風早草子
カザハヤソウシ
2025年6月12日
庭では黄色いユリが咲き始めた。その奥、庭の端に植えてあるアジサイがやたら成長していて花の大きさがヤバい。日当たりが良くなったせいか?アジサイの花ってこんなにデカかったか?という感じ。
それはともかく、今日もよく働いた。帰りの電車でも相変わらず、業務スマホが振動し続ける。teamsのメンションの数がヤバい。あとの返信は明日。みんなもう今日は帰れ。私も仕事以外のことを考えたい気分。で、日記を読む。なるほど初ライブの話か。
初ライブはいつ?という問いに食い付かなかったのは、私にライブに行く、という慣習がないからだ。アーティストのライブに行ったのって、大学生に時に外出先でたまたま当日券が余ってて今すぐ入れます、という小比類巻かほりのライブに兄に付き合って入ったのが、最初にして唯一かもしれない。うちの子どもたちもよくライブとかフェスに行ってるし、ライブは、とても一般的でポピュラーなアクティビティなのだと思うけど、私にはそういう「普通」で欠落していることがかなり多い。ライブ以外にも舞台や演劇、美術館とかに行く慣習もないな。その代わりに鳥見に行ったり、魚釣ったり、パラグライダーで空飛ぶことに情熱を注いできた。子どもの頃から好きなことにものすごく熱中するけど、そうでないことにはほとんど興味が向かないタイプだった。そういうアンバランスの補正というのは、職業人としての課題であり続けていた。ただ一方で子どもの親となってからは、もっと広い視野で生きた方がいいのでは?、多くの人が楽しんでいることには、自分が知らない面白さがあるのではないか?食わず嫌いみたいなことは人生の損じゃないかな?と考えるようになってきた。そこで、あまり頑な食わず嫌いは改めるようにしているのだけど、だからと言って、まだライブやフェスには行ってないな。そのヒマもあまりないのだけど。
ただライブには行ってないけど、中高生の頃、かなり熱心に洋楽は聞いていた。ベストヒットUSAは毎週欠かさず見ていたし、tvkの Billboardヒットチャートなども熱心に見ていて、友人の中でも洋楽に詳しい方だった。私は兄の影響でtotoというバンドのファンだった。当時の洋楽シーンはプロモーションビデオの勃興期で、マイケル・ジャクソンのスリラーとか、Duran Duranとかカルチャークラブとか、金をかけて凝ったプロモーションビデオを作るビジュアルも映えるアーティストがヒットチャートを席巻していた。曲も良いものが多くあったと思うが、凝ったプロモーションビデオを延々流してくれるtvkの MTV番組とかは、単純に見ていて楽しかった。ただそういう風潮にホンモノの音楽マニアは結構辛口だった。隣のマンションに住んでいた高校の陸上部の同期がまさにそういう男で、ジャーニーとかtotoとかいうと「そんなのは産業ロックだ!」と全否定していた。じゃあなんなら良いんだ?と聞くとツェッペリンとか言ってたと思う。そんな古いバンドの名前出されても、今と違ってネットで気軽に聞けるわけでもないので、へー、と聞き流しつつ「めんどくせーやつだな」と思っていた。
時代はバブル絶頂に向かう時期で当時は海外の大物アーティストも次々日本に来ていた。totoでもジャーニーでも来ていたし、友人の中には見に行っていたやつもいた。でもなんかそこまで、見に行かなくては!と思わなかったのは、東京の都会で高校生をやっていたからかもしれない。いつでも見られるんじゃないか?みたいな。武道館とか日本青年館とか、陸上部のランニングコースにある建物の一つに過ぎず、行こうと思えばいつでも行ける感覚があったのだと思う。高校がある赤坂見附はTBSが近いため、タレントや芸人が歩いていることも珍しくなかったし、来日アーティストがよく泊まるヒルトンホテルは高校の隣だった。駅前のマックの2階で我々がダベっていたら、隣の席に来日していたクリストファー・クロスが来てビッグマックを食べていたこともあった。うーん、なんか書いていて嫌味な都会自慢みたいになってきたな。そういうつもりはないのだけど。まあそういう高校というのもあるのだ。そんなこんなの積み重ねなのか?私はライブに行く慣習がない。うーん、今度、子どもが行くライブに一回お供させてもらうか?でもユニゾンのチケットとか、そもそも簡単に取れないらしいし、どうなんだろう?
暇つぶしの自己分析?などしながら電車で帰宅。子どもから「明日朝練なので6時に起こしてください」というLINE。中高生3人揃って野球部朝練だそうな。どんどん夏が近づいてきている。頑張ろう。
神奈川県葉山町/57歳