連休前に
明日から4日は完全に仕事は忘れて休むつもり。やるべきことはほぼ、昨日やったし、今日は職場まで行ってPC持って帰るのが最大...
風早草子
カザハヤソウシ
2025年6月28日
大小の山々を乗り越えてプロジェクトが転がっている。普段、さまざまな部署でそれぞれ全く違う仕事をしているメンバーを集めて、業務を理解させて共同してフローを回させる、というのは、いつもながらなかなか大変。業務に使うPCはそれぞれが支給されている業務用端末で基本、同じものなのだけど、普段の仕事での使い方が違う。
私の仕事は普段からteamsとoutlookは当然だけど、それに加えて複数のExcelのワークシート、多数の法令のPDFファイル、そしてchrome上に展開している新システム、パワポのマニュアルなど、20くらいを常時開いているので、画面拡張の大型ディスプレイなしではやってられない。そしてシステムの操作性がマウス使用前提で設計されているのでマウスも必須だ。なのでマウスでPCと拡張モニターの間で右に左にスクリーンをサクサク交差させながら、右クリックとかペーストとかも頻繁にやることが完全に習慣になっている。マルチタスク仕様という感じ。なので、今回のプロジェクトの業務設計もマルチタスク前提で作られている。まあ業務の内容から考えて他に選択肢はない。だから実施本部には応援者全員分の拡張モニターも用意してある。しかし制作現場からくる人間には、普段PCで一つの台本画面だけで仕事をしているような、拡張モニターを使ったこともなく、その使い方もわかっていない人間が多数いる。そしてマウスも持っていない。目の前に置いてある大型モニターにPCをつながず、小さいパソコンのディスプレイに目を凝らしておぼつかない手つきでタッチパッドで操作している人間が多くて苦笑してしまう。でも年寄りはなかなか新しいやり方を覚えられないし、やり方を変えるのを嫌うタイプも多い。たぶん作業効率は私の五分の一くらいだと思うけど、まあ結果的にやってくれればいいので、年寄りに無理強いはしない。でもせっかく普段と違う業務に投入されたら、一つくらい新しいことを覚えて帰ってくれたら、と思うけど。
逆に今回初めて投入しているこの春入ったばかりのルーキーズは良い。まだ半分研修中みたいなものだけど、新しいことを学ぼうという気持ちが溢れていて気持ちがいい。確実にロートル応援者にいい刺激を与えている。そしてもちろんPCとかには強いし、有能だ。今日は一つの班で始まった新システムを使った工程をルーキーズにやらせていた。5人くらいで大きい画面に表示させた新システム画面を見ながら、AI音声合成作業にあたっていた。新システムは作るもの自体は面白いものではないけど、作業工程の面倒な部分をほとんど自動化してあるので、ある意味、サクサク、気持ちよく作っていけるようになっている。なのでルーキーズの男女も、こうだ、あーだ、と言いながら、時に歓声を上げながらやっていた。終わった後に感想を聞いたら「楽しかったです♪」という言葉を聞けた。このプロジェクトに応援に来た若手が、楽しい、という言葉を言ってくれたことは過去にないのではないだろうか?私としてはそれだけでちょっと感無量。おかげでこの先も頑張る元気がもらえた。
神奈川県葉山町/57歳