走れ!次男
レフトフェンス直撃の当たりを打って、二塁を蹴り三塁に向かう次男の疾走を、妻が新しい望遠レンズで激写。 今日から始まる高校...
風早草子
カザハヤソウシ
2025年7月5日
選挙というものは、立候補申し込みができるのは、公示日の1日だけ。朝の8時半から夕方5時までに選管に行かなければならない。(ちなみに衆参国政選挙だけ公示と言い、その他の選挙は衆参の補選も含め告示と言う)立候補届が受理された瞬間から候補者となり、選挙運動ができるようになる。なので、真剣に選挙に取り組む候補者の陣営は朝8時半に選管にやってくる。立候補のために必要な書類は色々あり確認は時間がかかるため、各選管は公示日の前に、必要な書類が揃っているか確認する事前審査ということをやっている。真剣に選挙に臨む陣営は全てこの事前審査を済ませているため、公示日の朝は選管に確認済みの書類を出すだけで手続きは終わる。それを受けて、あらかじめ予定していた場所で街頭演説を開始する。昼のニュースで映像が流れる第一声、というやつだ。事前審査などという言葉は公選法のどこにも書いてないのだけど、選挙期間、候補者が全力で選挙運動に取り組めるように、便宜を図る形で慣習になっている。我々の仕事も候補者に対する便宜のシステムに取り込まれている形なのだが、昨今のような選挙の状況になり、大きな無理が出ているわけだ。私の進めてきた業務改革やDXは、その対策として始めたものではないのだけど、結果的にこれをやっていなかったら破綻していたほど、状況に無理と矛盾が蓄積している。この先は法改正や制度の改訂が必須な領域なのだけど、おそらくそれに向けた口火も私が切らないと何も始まらない気がしている。
何はともあれ、現状、法令で我々がやることが定められている以上、やらないといけない。今回のために招集された応援メンバーをまたこき使うことになってしまったけど、何とか前半の業務のヤマは乗り切った。ルーキーズを大量招集したのは大正解だった。若くて素直にキビキビ動いてくれる要員がふんだんに本部にいるのは、たとえ経験が浅くても大きな戦力になる。ここ数日のドタバタと戦う中で、父と子くらいに歳が離れているベテランとルーキーズの間にいい感じの一体感が生まれていた。こういう雰囲気は好きだし、ベテランもルーキーも楽しそうだった。
そのルーキーズも前半組は今日まで。私を含めて本部メンバーに挨拶をして名残惜しそうに去っていった。公示日の朝から都選管、総務省に張り付くチームに参加したメンバーもいるし、総理大臣や各党党首を担当したチームにも多くのルーキーに入ってもらった。そうはない貴重な経験にはなっただろう。
前半担当のベテランも何人かは今日まで。前半の狂騒が収束していく。でもルーキーズはまだ後半組が多数いて、後工程の業務を担当する。私の仕事もまだまだ終わらない。本部、関東6県、そして全国、まだまだプロジェクトが続く。
神奈川県葉山町/57歳