引き続き色々
仕事はスーパーハードモード。てんやわんやが続いているけど、何とか回っている。そういう中でも笑える出来事が散発。テンション...
風早草子
カザハヤソウシ
2025年7月12日
次男の2回戦、今日は秦野の球場へ。もちろん仕事は休みだ。
初戦は20点を奪う大勝だったけど、次男は四球による出塁だけだった。抜けるはずの当たりが相手の守備位置が変で抜けなかったり、もう勝負がついた試合の進行を巻くために(個人の感想)ゾーンを広げた審判の判定で見逃し三振したり。まあ次男が打たなくても勝てた試合だったのだと親は思って見ていたけど、本人はフラストレーションを感じていたと思う。
今日の2回戦も相手は県立高校。向こうは今日が初戦だ。相手のエースは球が速くて初回は無得点。そして1回の裏の相手の攻撃ではエースがヒット2本を打たれるなど、結構手強い。でも初戦の緊張か、相手は内野の守備が乱れ気味で、2回表、エラーと押し出しで2点を先制。そして二死満塁で次男。相手の失策でもらった点だけでは勢いはつかない。ここは是非とも打ちたい場面。でも2球でツーストライク。3球目をファール。4球目、際どい球を見送ってボール!あードキドキする。もう1球際どい球を見送って、これもボール!カウントツーツー。そして6球目、鋭く振り抜いた当たりが三遊間を破った!2塁ランナーまでがホームインして4点。タイムリーだ!次男の快打に湧き上がる応援席の歓声が嬉しい。次男はどんな気持ちで聞いているだろう?
試合はこのあと相手打線も手強くて、一時は一点差まで迫られたが、4安打5打点の次男を筆頭にチームで16安打を放って、最終的には2戦連続のコールドと相手を突き放した。3回戦進出はチームとしては10年ぶりらしい。最高だ!
高校に入ってからのここまでの次男の野球部に関することを振り返ると本当に感慨深い。
我が家は体力重視?なのかな、みんな運動とかスポーツを割とやってきた。ただ別に子どもにスポーツで優勝してほしいとか思って親が特訓したりはしないし、野球にしても子どもの意志でやるもの、という考えだ。ただまあ、長女は勇敢で勝負への執着心が強いので、少林寺も陸上もものすごく打ち込んで結果を出した。長男は体格に恵まれていてチームでリーダーシップも発揮するタイプだった。それに比べると次男はややシャイで控えめで前に出るタイプでもないし、そこまで勝敗への執着もない。ただセンスは兄弟の中でピカイチ。これは5人の子どもを小さい頃から見比べている親として断言できる。天才というやつだ。小さい頃にプラスチックバットで穴あきボールを打っている動画があるのだけど、こういうバッティングは教えてできるものではないと思う。
ただ、天才くんというのは、ギフトとしてその才能を持っているので、そこへの執着がない。なので何かにつけて淡白だし、無意味な努力とかを嫌う。そして、それだけの才能を持ちながら、高校に入って体験入部には行ったものの、野球部に当初入らなかった。今にして思えば、丸刈り強要を指導指針としていた独善的な前顧問が支配が合わないと思ったのだろう。部活は子どもの意志でやるものなので、親が口を出すことではないけど、高校3年間、ただダラダラ過ごされても得るものが少ないように思うので、勉強であれ部活であれ、何かやるものは見つけて、過ごしてほしいと次男には言った。そうしたら彼は卓球部に入部していた。もちろん初心者だが、器用な彼ならそれなりに上手くなったのではないかと思う。卓球部の仲間と花火を見に行ったり、それなりに楽しそうには過ごしていた。でも卓球部はそれほど熱心な部活ではなく練習もそれなり。そして彼は家では相変わらず野球ばかり見ていた。その姿は明らかにくすぶっている感じで不完全燃焼だった。そんな様子に少し妻が焚き付けたこともあるけど、最終的には本人が7月に野球部に入部届を出しに行った。丸刈り強要の顧問に、自分は頭に傷があるので坊主にはしないが、それでも入部を認めるか?と確認の上だった。
ただ入部してからもやはり独善的な精神論優先の前顧問の指導方針が合わず、燻り感は変わらず、そして、前顧問の重ねての「覚悟の象徴が坊主」発言事件で一気にやる気を無くして、1年生の冬には本当に部活を辞めそうだった。ただ本人は途中入部して途中退部するのは格好悪すぎる、という意地だけでかろうじて続けていたと思う。そしてさらに起きた前顧問による次男への個別丸刈り指導事件。結局ここから私が本腰で介入して、前顧問の指導はハラスメント事案と認定されて全部員への謝罪、そして顧問交代とつながり、現在に至る。
若い新しい顧問の先生が部員へも保護者へも十分で明瞭な指導方針を説明して進めてきたチームが、今年、前顧問時代一度もなかった3回戦進出を果たしたわけだ。そして躍進のチームの中心に笑顔の次男もいる。最高じゃないか?勝利の凱歌を高らかに歌おう!
試合後のミーティングに集う選手たち。髪型はもちろんそれぞれだ。次戦は本気で甲子園を目指しているガチの私立。相手にとって不足はない。さあ力を発揮しよう!
まだまだ夏を続けよう!
神奈川県葉山町/57歳