山々
大小の山々を乗り越えてプロジェクトが転がっている。普段、さまざまな部署でそれぞれ全く違う仕事をしているメンバーを集めて、...
風早草子
カザハヤソウシ
2025年7月30日
夏休みの子どもたちを尻目に、こちらは出勤前にしっかり目に走り、筋トレもする。それから出勤。学校が休みになり自転車置き場が空いている。
やっとやる気のスイッチが入り、実施報告書を一気に進める。概ね8割くらいできた感触。思えば、年明けから、見えないゴールに向かって、道なき原野を進み、行手に次々現れる未知のモンスターと戦う、RPGの様な業務だった。ただ、人が作ったゲームと違って、ゲームクリアの基準が定められていないのが一番しんどかったところ。どこまでやるのか?どこまでできるのか?全国をどこまで導けるのか?結局、全部自分で考えて、最終決定も自分で行うしかなかった。周りに全く人がいないわけではなかったのだけど、どっちかというと慎重派、というか守旧派、改革懐疑派、もっと言うと抵抗勢力。(笑)「一度に全部やるのは無理ですよ」とか「早めにどこまでやるのか、決めないと危険ですよ」みたいなことを言う。
私はこの一見無謀なプロジェクトを、脆弱な体制にも関わらず半ば強引にこの2年間推し進め続けてきたこともあり、無鉄砲な恐れ知らずのギャンブラーみたいなタイプと誤解されがちだけど、実は超慎重派だ。個別の局面、局面ではいつも相当慎重な方法を選択している。なので一見、無謀なことをしている様に見えても、それは慎重なアプローチを重ねれば可能と判断してやっているつもり。安易に「無理」とか「危険」とか決めつけるのはよくないと思っている。一見、難しそうに思えても、やり方をよくよく考えれば、安全に実施する道は見つかることはままある。だからやった方がいいことであれば、それは尚更だ。
だから、「こういうことを目指そうと思うんだけど、どう思う?」ということを聞いて、すぐに「それは無理ですよ」とか「危険だからやめた方がいいと思います」と回答する人間はあまり相手にしないことにしている。本人は自分のことを用心深くて慎重だと思っているのだろうが、深く考えずに無理とか危険と決めつけるのは、私に言わせれば、慎重派ではなくただの「臆病者」、あるいは「怠惰者」だ。私の方がずっと慎重だ。
ただまあ、そういう状況だったので、この半年間、かなり孤独だったし、プレッシャーとストレスは大きかった。もちろん結果的には、私が目指したことが、無理でも危険でもなかったことが証明される形になったのだけど、まあ大変疲れました、という話。少しはストレスを吐き出したい気持ちがあるのを書きながら実感している。
さて、そして今日は同業他社との今回の業務の総括の会。まあ半分打ち上げ、慰労も兼ねている。この2年間、こちらでかなり便宜も図って協力してきたので関係はとても良好。そして同じ業務で苦労しているので、ある意味、同志だ。互いの苦労と頑張りを労いあってホッと一息。そして今回、色々出てきた課題について、連携協力して行くことを確認して終了。お疲れ様でした!
神奈川県葉山町/57歳